最近学んだこと

2014-3-17 18:16 : カテゴリ : 
社長の部屋
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selco

ここのところ、色んなセミナー、工場見学、講演に参加して、新しい情報を得たため、ここに皆さんに披露したい。

 

まずは、3月3日上田東急インで行われた、長野県中小企業振興センター主催、ジェトロ共催の」「中小企業グローバル展開戦略セミナー」である。

第一部の方で「ラオス・カンボジア経済視察団」に参加された振興センターの下條専務から報告があった。

1、国際関係

2015年には、「AEAN経済共同体」が発足し、同時にメコン流域の国をまたぐ道路整備が着々と進み、物流の効率化が図られるため、これからどこで造り、どこで売るかの選択肢が益々増加してくるであろう・・とのことであった。

2、政治・制度

政府による税制面での外資奨励が盛んであり、輸入依存から自国内生産へ二次産業へのシフトのスタート地点であり、日系企業も年々増加してきている。

しかし、行政や法運用の不透明性は、他の新興国が辿ってきた道のりと同様様々な問題が横たわり、政情は比較的安定と言われるが、最近のカンボジアは、インドネシア同様、賃上げ闘争があり、少し不安が残る。

3、市場、需要

両国とも、人口規模が小さく、労働市場、消費市場もベトナム、タイとは違う。

少しずつ、富裕層が形成され、若年層の多さもあり、今後の市場の伸びに期待。

4、コスト

 労働力や土地が安い。ワーカーの賃金は、10数年前の中国程度。

 原材料や部品、製造機械の殆どが現地調達できず輸入品頼りでコストが高い。

 特にラオスは海が無く、他国の港湾と陸路を使わざるを得ない。

 電力

 ラオス:水力発電で、周辺国と比べ、安価で供給も安定している。

 カンボジア:60%以上を輸入であり、割高で供給不安定。

 結果的には、日本とあまり変わらない。

5、人的資源

 労働スキルは、未だ低く熟練労働力が不足している。ラオスは加えて高い離職率の問題がある。

言われたことはキチンとやるが、日本人の様に厳しくすると、叱られたと思い、辞めてしまう。

 労働力は、農村部には未だ潜在労働力があるが、その数には自から限界がある。大きな工場が出来ると、途端に労働力が不足する。

仏教国で、親日的である。

 

 

このセミナーの話を聴く限り、私の主張する“チャイナプラスワン”“新・新興国”への進出は容易ではないことが解る。

賃金が安いというメリットも、絶対的な労働力が不足しているため、賃金は驚異的な勢いで高騰する可能性が高い。

また土地は安いかもしれないが、インフラ的には、殆ど自力で整備する必要があり、トータル的に見た場合、それ程メリットがあるようには思えない。

また、労働争議は、これらの国は遅かれ早かれ発生し、カンボジアのみならず、タイからラオスへ進出した日本企業がこの労働争議でどうにもならず、ホウホウノテイで、逃げ帰ったという話もある。

“離職率の高さ”と云う問題は、結局、いつまでたっても品質が安定しない・・と言うジレンマに陥る可能性が高い。

 

次に愛知淑徳大学の学部長、真田幸光氏の「中小企業グローバル展開戦略セミナー」という講演であった。

この先生は、かなりはっきりモノをいうタイプであり、聴き方によっては、非常に分かり易い。

結論から言って、中小零細がこれからグローバル化で、新・新興国途に出て行くことは、お薦めできない・・・とはっきり言っている。

これは、大企業とて全くの同じことであり、言葉、通貨、法律、製造基準、会計基準・・それぞれが異なり、これらが、非常に大きなリスクになることが多い。

特に、為替の問題は、全く予測がつかないリスクである。マネー経済は実体経済の20倍規模であり、いつ何時、円高になったり、円安になったりするか誰も予想がつかない。

先生のグローバル化の定義というのが面白い!

先生は、「自社の強みの製品を、一番高く評価してくれる国、企業をと取引することが、グローバル化だと言うことで、何もリスクの高い海外に出て行って、他のコストの安い企業とローコスト競争をするのがグローバル化ではない・・・と言うことだ。

自社の強みで、他社にまねができなければ、値決めも自分のペースで決められ、取引も有利に展開できる。

日本に居ながらにして=雇用を守りながら、世界に売って(打って)出、外貨を稼ぐのが、また、あまり大量品を狙わず、少量多品種、高付加価値の製品を売ることが、これからの日本の中堅・中小企業にとって一番良い方向ではないか?としている。

日本が特に強いモノは

「インフラ輸出、核心部品、高度素材、製造装置、世界富裕層に対する高度耐久消費財の生産・販売、各地進出による各地耐久消費財の生産・販売、メンテナンス・アフタ―ケア」の分野とのことである。

先生のプリント中で、赤字で書かれた部分に大変良い“お言葉”があったので、紹介しておく。

「キーワードは、とにかく自力再生!」

「人にはできない力量、=無形資産=に究極の価値を見出し、人に頼りにされながら、社会のお役に立ちながら、胸を張って生きて行こう!」

 

「日本の製品や技術は今までのままで十分に凄い!世界に通用する。だからこそ、当面は技術輸出や人材の海外派遣による外貨獲得の可能性も模索すべき。」

 

海外展示会参加のコツ

「その業界で世界最大の展示会に参加すること」

「参加企業のリストアップをし、行く前にパワーポイントを作り、その企業に送り込んでおいてから、参加する、勿論、ミーティングのセットアップを事前にしておく→先手必勝!」

 

3月10日には長野テクノ財団、ア様テクノポリス地域センター主催で、「コマツ 小山工場 見学会」に参加した。

この会社は、世界中に売っている会社であるが、この販売比率は、見事である。

日本、北米が筆頭で各17%、中南米15%、アジア13%、オセアニア12%、中国7%、欧州、アフリカ各6%、その他7%と、世界中に万遍なく売っている。

売る地域で、車体は造り、社員の58%が外国人ということで、まぎれもないグローバル企業である。

しかし、この会社の“モノ造り”の基本は全くブレていない。

日本をマザー工場と位置づけ、開発と生産化の一体化を図り、日本での生産を非常に重要視している。

工場長が、「協力工場の実力の高さによる日本一極調達」・・・ということを仰ったが、日本国内に於けるモノ造りを中心として、各国の工場の面倒を見るとのことである。

改善活動が盛んで、1991年に200件そこそこであった提案件数は、今年は3265件に昇り、累計で約16万件となっているとのこと。

1月300件近く出される提案のうち、工場長審査に残るのは20件位とのこと。

但し、各提案には、きちっと回答を出すようなシステムが構築されているとのこと。最近は、特に”安全“に関する提案を奨励し、効果が出ているとのこと。

「海外の提案活動はどうか?」と私が質問したところ、「海外もやっているが、レベルはそれぞれです」との答え。

海外では、日本の様に従業員からの提案は、あまり望めないのではないか?というのが私の見解である。

 

この小山工場は、エンジンと、油圧機器の工場であり、この双方の工場を見せて貰ったが、4000名弱とのことだが、日本で久しぶりに、モノをガンガン造っている工場を見た。

1日に平均でも2組は来るという見学ツアーの担当の女性の慣れた説明を聴きながら、工場を見て回ったが、大体の概要は分かるが、詳しくは分からない。

とにかく、大型から小型の建機のエンジンや、シリンダーが、次々に完成品に向かって動いている様は圧巻であった。

生産技術は100名、外部指導は、以前にトヨタの改善を指導されたが、今現在は自社で独自でやっているとのこと。

“ダントツ品質”を目指し、工程にも、様々な工夫を凝らして品質を守り、安全を守る姿勢が随所に見られた。

技能検定があり、全員ではないが、かなりの人が技能検定者としちぇ名前が貼り出されていた。

その中に、指導員、世話人の資格を持つ人がおり、この人達が、新人や外国人の指導に当たるとのこと。

また、社内で年一の「技能オリンピック」があり、「ビギナー技能」、「一般技能」、「熟練技能」、「高度熟練技能」の4つのレベル技能を競う。

建機は、原則として2.5屯以下は電動、それ以上は油圧方式となる。

コムテックスという、独自の通信システムを使い、自動運転トラック等を動かし、24時間稼働とかも可能にし、稼働率の向上に強力なツールとなっている。

 

私も、今回の「2020年 東京五輪の年にメイド・イン・ジャパンが復活する(下巻)」で、このコマツを取り上げているが、トヨタを始め日本で強い会社は、日本での”モノ造り“を中心として、世界に展開しているというこの重要なポイントの確認をしたくて、今回このツアーに参加したが、間違いなく、この会社も”本物のモノ造り“を熟知し、実行している会社であった。

 

次の日は、先般のセミナーと同じく、上田市の東急インでキヤノン電子の坂巻久社長の講演があり、こちらも参加した。

坂巻社長の声が、非常に聞き取りにくく、耳を澄ましていたが、半分以上は聞き取れなかった。

プリントがあったので、こちらを中心に展開する。

今後の製造業にとって世界で勝ち抜くには

  すり合わせの技術を持つ→デキタルとアナログ技術のすり合わせ。

  高度な機械的な機構を持つ→自動化、半自動化の推進。

  製造ノウハウを外部流出させない→製造装置は」出さない、見せない。

  高付加価値製品(製造コストが見えないようにする)。

  自社のコア技術力を発揮できる成長市場へ。

 

その他、

選択と集中→選択したら、長く持続して集中させる。

目標の明確化→小泉元首相の様に短い単語で周知徹底する。

経常利益は15%を目標とする。

物流コストの低減 現在は売り上げの0.75%。

モノ造りは決して学歴ではない キヤノン電子では、中卒、高卒の人が活躍。

社員には、自主的に自分自身で考えさせる

提案を出させ、やらせる→提案は決して拒否しないこと。

1/2のルール→コストは半分にすることを目標とする。無駄をなくす。

日本回帰をする場合は、早くやる→円安(103円〜106円)が6年位は続きそう。

新規事業を始めた時が会社の危機となり易い。

キヤノンが50%国内回帰をし、国内調達を増やす。→長野県を中心に調査中。 

中小零細企業の問題点

2014-3-5 5:09 : カテゴリ : 
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 日経ビジネス2014210日号 86ページより梅原勝彦氏[エーワン精密相談役]の記事(先般の講演会資料)を元に私の書いた本「2020年東京五輪の年にメイド・イン・ジャパンが復活する‼!(上)〜中小零細製造業の活用がメイド・イン・ジャパンを大復活させる」を検証しながら日本の中小零細製造業の問題点を見る。

 

 梅原勝彦氏 1939年生まれ。12歳からネジ工場で働く。70年、エーワン精密設立。工作機械に取りつけるコレットチャックでシェア首位。高収益企業に育てた。 

 

<日本の町工場はまだまだ強い
安易な値下げ要求に屈するな>

 アベノミクス効果で、円安基調がすっかり定着した。

 自動車をはじめとして、輸出依存度が高い大手メーカーは行き過ぎた円高が是正され、経営が随分楽になったはずだ。

 しかし、町工場の多くは相変わらず経営が苦しい。仕事を発注する大手メーカーが、円高だった頃と同じように、下請け業者に対して過酷な値下げを求めてくるからだ。

 懸命にコストダウンしても、浮いた利益は全部、大手に吸い取られてしまう。これでは町工場がなかなか元気にならない。

  

大手は益々利益を上げ、中小零細は益々経営が厳しくなる。

 一億総中流から“富裕層と貧民層”への流れはアメリカと同じような方向へ向かっている。

 政府が金融緩和策を取ると、一般的には富裕層、貧民層の差がドンドン開く方向になるようです。

 

 値下げの要求に安易に応じてしまう町工場にも問題がある。「品質のいいモノは値段が高いんだ」「その値段では作れない」などと、正直に主張するのが筋だろう。

 大手メーカーの購買担当者はこう切り返してくるに違いない。

 「おたくがこちらの提示する金額で仕事を引き受けられないと言うのであれば、人件費が安いアジアの下請けメーカーに発注するまでだ」、と。

 けれども、ガセネタに振り回されてはいけない。

 日本の町工場はこれまで血のにじむ思いで、製造コストを下げ、精度を高め、納期を短くしてきた。例えば製品を10万個製造して、不良品が1つも出ないというような、すごいレベルに達している。

 大手メーカーは、とにかく「安く」がバカの一つ覚えの様に繰り返しているが、本物のモノ造り=メイド・イン・ジャパンを復活させるためには、日本のこの高精度、高均一の素晴らしい部品を使う必要がある。

 価格は、同じ部品を大量に発注すれば、間違いなく日本の中小はあらゆる工夫をして安くて良いモノを供給するようになる。

 

 

 アジアの製造業には悪いが、日本と同じような品質や納期を、より安くより短く提供できないだろう。駄物は別にして、精密品に関しては、間違いなく日本製の方が優れている。

  

日本人ほど、モノ造りに適している国民はいない。海外でいくら逆立ちをしても日本のモノ造りにはかなわない。

 賃金の差も、インフラ(バスや食堂、宿舎)や輸出入費、管理費(海外駐在員のコスト等)を考えれば、我々中小零細の賃金と比べれば、さほど違いは無くなってきており、この傾向は年々強まってきている。

 またインドネシアの労働争議、タイの政治紛争等の問題は、新興国、新・新興国にとっては全く同様の問題を孕んでいる。

 

 ところが、自社製品の国際競争力を正確に把握していない町工場の社長さんが多過ぎる。本来なら中国をはじめとしてアジア各国の製造業の実力をもっと正しく知っておくべきなのだが、日本に閉じこもり、現地を視察しようとしない。

 珍しく視察しに行ったと思ったら、張り切るのは夜だけという人もいる。残念だ。

 

 中国やタイの工場の実態を知る事。私は、20年前にタイで痛い目にあったこと、また10年ほど前の中国での生産の成功で、これらの国の実力値と共にこれらの国でどうしたら上手く行くのか?のポイントも学んだ。

 その辺ポイントをきちっと掴んでいれば、海外でもそれほど大きなミスはしないで済む。

少なくとも中国人は、自分たちの”いい加減さ“を自ら自覚している。一般の人達が、「中国製はダメ、日本で造ったモノがいい」とはっきり言う。

 

 このままでは、「品質で日本はアジアに追いつかれた。価格では負けている」という思い込みから抜け出せない。そして、安易に大手メーカーの値下げ要求に応じてしまう。

アジアのメーカーは、「日本の町工場は、なぜこんなに高い品質のモノを、これほど安く供給できるんだ」と、不思議がっているのが実情なのだが。

 

品質が中国、アジアに追いつかれた・・・と言うような報道や記事を良く目にするが、一部を見れば、たまたまそういうこともあるかもしれないが、きちっとマクロ的に見れば、これは絶対にありえないことである。

 他の国から見れば、日本のモノ造りは”ミラクル“

 

 当然、競争相手は日本にもいる。国内の町工場同士で、激しい価格競争を繰り広げている。ただ、足を引っ張り合って、共倒れにならないかとても心配だ。

 

日本人は、国内でも海外でも競争をして、お互いに価格を下げ合っている。

 

 私はコスト競争が悪いと言っているわけではない。ただ同業の経営者同士で、もう少し交流した方がいいのではないか。現在は、「仕事を取った」「取られた」などと張り合って、互いに疑心暗鬼になってしまっている。

 交流が生まれても、相手がライバル企業の社長さんなので、手の内を明かすようなことはないだろうけれど、無駄に相手を追い落とすような真似は減るに違いない。

 たまにはお茶を飲んだり、食事したりする仲になってほしい。

 

中小零細企業同士、ライバル同士の交流をもっと持った方が良い。

 大体、政治的に見ても、大企業と比べて99.7%を占める日本の中小零細は何の団体も連携も持たない。政治的にも非常に弱い立場だ。

 

 

帰宅難民

2014-2-18 15:07 : カテゴリ : 
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selco

 金曜日に雪の恐れあるということで、夕方6時からの講演会で午後出れば十分だったのだが、午前11時の電車に乗り込んで、静岡の島田市へ講演の途に就いた。

 新幹線は全く問題なく動き、島田市のホテルには講演3時間前の午後3時にチェックインした。

 講演を終えて直ぐ帰れば帰れたが懇親会に誘われたため、いつも講演後盛り上がる懇親会に参加し、一泊してから帰ろうと思った。

 ホテルから会場の島田氏の商工会議所迄は、歩いて5〜6分ということで、歩いたが、物凄い暴風雨である。

 いくら近くても、暴風雨の中を全く知らない街で全く知らない場所をこの辺だと検討を付けて探すのも容易ではない。

 道を歩く人も殆どなく、ようやく高校生の女の娘に聞いたら、やっぱり行き過ぎていた。

 びしょ濡れになりながら商工会議所に辿りついたが、20人から30人と言われていた参加者が10人ちょっとしか集まって来ない。

 しかし、定刻6時になったため始めた。

 講演は8時ちょっと前に終わりマイクロバスで懇親会場に向かった。

 案の定、懇親会での話は非常に参考になる。

 私が講演で、日本の中小零細は、これまでの牴疾岨代“のなごりで、いい技術を持ちながら、それをPRし活かすすべも知らなければ、何も行動を起こそうとしない・・・と言うことをそのノウハウと共に話したが、ある溶接を営む社長さんは、自分のところは、こと”溶接“に関しては絶対他には負けないという自負を持ち、新聞、テレビ等のメディアにもドンドン出る。そして展示会に年14回参加し、自社のPRをガンガンしているということである。

 先般の慶應義塾大学のゼミのOB会でちょっと話をしたら、やはり面白い情報が色々と入った。

 あるメッキ会社の社長の話であるが、日本の最大手のメーカーの下請けでメッキの仕事をしていたら、ある日中国のそのメーカーの工場に呼ばれた。

 なにかと思ったら、そのメーカー、中国の自社工場に、そのメッキメーカーと全く同じシステムで設備を導入したが、いくらやってもそのメッキメーカーのようにはメッキできず、結局、そのメッキメーカーの社長にこの機会を使ってここでメッキをしてもらえないか?と依頼されたとのこと。

 私が、メーカーは小さな工場で出来ているところを見れば、設備さえ見れば自分でも出来ると思い、なかなか同じようには出来ない。この大メーカーの様に降参して下請けメーカーにお願いするようなことは稀で、殆どは今までより品質は落ちるか自社内につき、「まっいっか!」でその部品を使うようになるのである。

 私の最新式の10数万円もしたパソコンは、そのメーカーのモノかどうかわからないが、未だ半年もたたないうちにスペースキーとかの塗装が剥げ始めてしまっている。

 まぎれもなく”メイド・イン・チャイナ“の日本メーカー製である。

 そのメッキメーカーはその大メーカーに対して丁重にお断りしたそうである。

 恐らく、数倍に費用をかけて作っただろうと言っていた。

 講演の後の懇親会は、私の言ったことが、次々と証明されて行く”場”として私には貴重な場なのである。

 

講演の話はさておき、懇親会も終わり、次の日7時過ぎの電車に乗り込み、帰ろうとしていたら女房から電話で、小諸が大雪で家から出る来著も出来ない・・・とのこと。当然長野新幹線は止まってしまい動いてないとのこと。

 私は直ぐに作戦を立てた。

 東京駅で待つことは止め、できれば高崎まで在来線で行き、ここで新幹線の動向を見ようとして、そのまま京浜東北線で大宮まで行き、高崎に向かおうとしたが、全く動いていない。

 新幹線は?まだまだ動きそうもない。

 大宮でホテルを探すことにした。

 一軒,2軒と雪が解けだしてべちょべちょの中を、時折靴の中に水を入れながら、キャリーバックを引きずりながら回ってみたが、どこも満杯!

 ここで、自分の考えの甘さに気付いた。

 すぐさまスマホを使いネット[小林延行1] でホテル検索をしたが、どこもここも満杯で、ホテルが取れない。

 しかい、新幹線が動けばいい訳であるから、ここは持久戦に持ち込む他は無い…と云うことで、大宮のアリーナの反対側にある立派な映画館で「エージェント・ライアン」という映画を見る。

 佐久の映画館と違い、画面も大きく、音も凄く、画面もかなりクリアーだ。

投資銀行員という表向きの顔を持つCIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かう。」と言った内容の映画で、元海兵隊員で現在経済アナリストと言う設定で、ロシアに派遣され高級ホテルに着いた途端、迎えに来たボディガードが突然ライアンを殺そうとし、どうにか切り抜けるところから、大痛快アクション映画が始まった。

 ちょっといつもと違うのは、ただの銀行員が、経済テロ計画を防ぐためにロシアに飛び、突然襲われたところから、途端にCIA工作員になったような活躍を始める。

 圧巻は、美女に弱い敵の目を自分のフィアンセに向けさせておき、自分は敵のアジトに入り込み、コンピュータから経済テロ(株の暴落)の情報を探り出すという、コンピュータの扱いと金融取引に精通していなければ、できない危険な仕事だったということかと思う。

 後は結局一人で、その株の暴落を引き起こすためのウォール街の金融センターのビール爆破を防ぐというところは、全くのアクション映画となる。

 

 映画にハマっていた時間は、忘れていたが、自分は”帰宅難民”なのである。

 

 映画が終わると、またスマホによるホテル探しを始めた。

 なかなか見つからなかったが、上野に13,600円というちょっと高めだがどうにか予約が取れた。

 スマホの道案内で、そのホテルまで行こうとしたが雨が降る中、なかなか見つからない。

 大体近くまで来てはいると思うが、段々暗くなってくるし寒いし、大分心細くなってきて、スマホを諦めて、目を向けると、そこがまさしくそのホテルのすぐ

そばであった。

 ホテルに入り、チェックインするとウナギの寝床のように細長い部屋に、縦長にベッドが二つ置いてあり冷蔵庫もなく、とてもこれが1万3千円の部屋とは思えない。

 結局、足元を見た“ぼったくりホテル”だった。

 

 翌日は、帰れるだろうと思い東京駅に行くと、長野、上越、東北新幹線のチケット売り場は長蛇の列、ホームに行ってみたら、ホームにも人が溢れている。

 しかし、”運休“と云う言葉は何も無い。

 頼みの綱は、ネットへの書き込み情報だ。

 思い思い自分の勝手に書いている情報のため、多少引きながら読む必要があるが、色んな人が書くため、総合的には判断できる。

 それぞれの書き込みを総合すると、結局、始発は間違いなく動いた。

 しかし、軽井沢で止まって動きが取れない。

 2番目の新幹線も動いたが、安中榛名で止まって全く動けない。

 3番目も動いたが、高崎で止まった。

 軽井沢の大雪の除去がままならず、「今か?」「今か?」状態での運行状況のため、運行しているようで、運行していない。

 これは長引くとの判断で、私は有楽町駅へ行き、またもや映画館探しをし、1時間以上彷徨ったあげく、結局は1時25分からの銀座ルミネの9階で今度は「大統領の執事の涙」という映画を見た。

 これは、アメリカの大統領に8代に亘り、34年間使えた実在の黒人の執事の物語ということであった。

 この映画を見て、黒人への人種差別は、生半可なモノではなかったというアメリカの現実を知った。

 黒人差別=有色人種差別ということであり、我々日本人も黒人とあまりお変わりなく差別されていたことを考えると、かなり衝撃的であった。

 ”白人は人間で他の有色人種は動物と一緒“のような風潮がちょっと前までのアメリカには間違いなく存在した。

 ”空気のような存在になり、会話には絶対入ってはならない”と云うのが,執事になるための条件だったが、彼の人間としての誇りと尊厳が、各世代の大統領に伝わり、やがては、それまでには絶対ありえなかった、自分=黒人の昇進が認められた。

 そして、彼が引退した後ではあったが、何とあのアメリカに黒人の大統領=バラク・オバマが誕生したところで終わっている。

 歴代の大統領との逸話がちりばめられ、オムニバス映画のようで、ストーリーとしては“じっくり感動”しにくい部分もあったが、一黒人が歴代大統領に与えた影響力とは、はっきとは言わなかったが、まちがいなく人間として黒人問題を語る時は、すぐ間近に居て、素晴らしい人格者の執事の彼が果たした役割は少なからざるモノがあったと想像できる。

 

 映画が終わり、さあ!新幹線・・どうなったか?と再び東京駅に4時前に向かった・・が・・・、結局、6時頃には動くのではないか?と言うことであったが、私の判断として、これは今日もダメ!

 東京駅大丸の食堂街に行き、ビールを飲みながら豪華な?食事を一人でし、ホテルを探した。

 スマホのネットで探すのだが、ホテルの会員パスワードとか何かで引っかかって上手く進まず悪戦苦闘したが、5500円というリーズナブルなホテルに予約できた。

 昨日のホテルを見つけて歩く大変さを思い、東京駅からタクシーに乗り、日本橋浜町という場所にあるホテルにスムースに付き、無事にチェックインできた。

 朝食は断り、コンビニに買い物に出たが、色々選び終わって内ポケットを見たら、財布が無い。

 先般、中国へ行った時に携帯を失くし、えらい目にあっていたため、「またか!?といやな予感が頭に走ったが、こういう時は冷静になり、全ての自分の取った行動をチェックして行くことだ。

 タクシーの支払いをカードで済ませ、ホテルのチェックインの代金支払いまではあったから、その後・・というとエレベーターに落とすとか、道に落とすというのは、硬化やカードが詰まっておりかなりかさばって思い財布のため、それは余り考えにくい。

部屋に置き忘れたというのが一番濃厚ということで、結構距離のあったコンビニから取って返してホテルの部屋に行くと、果たしてそのまま置いてあった。

 

「帰宅難民」となり、着のみ着のままで、東京の街をあっちへふらふらこっちへふらふらしていて、ここで財布を無くしたら、後はどうすればいいだろいう?

と一瞬不安にかられ、職を失った人が、持ち金が無くなり背広を着たまま路上生活者になって行く気持ちが分かるようであった。

 

 次の日の月曜日は、もともと文京区本郷の医療展示会で東京に来ることになっていたため、出展物は無いが、顔だけでも出そうと思って行った。

 講演時に見せたコイル一つ展示したり、パソコンやアイパッドで製品の写真を見せたりと繕って、どうにか展示会を終え、朝から正常に動いているという新幹線に乗り、順調に佐久平に向かった。

 これで、帰宅難民が終わったわけではない。

 佐久平から家に帰れないのだ。

 いつも迎えに来る女房は、道が雪のため混雑していて簡単には迎えに来られないということで、タクシーで帰ろうとしたが、いつもずらっと並んでいるタクシーが、よりによって一台もない。動いていないのだ。

 女房はちょっと可能性が無い為、息子に電話して迎えを依頼した。

 大分待つかと思ったが、30分位待って息子が到着してようやく帰路に付いた。

 普通の道はやはり車が立ち往生しており、全く動かなかったとのことで、車が一台しか通れない“ボブスレー道路=雪の壁の中を走る道路”となっている裏道をひた走り、ようやく暖かい我が家に着いた。

 

 この月曜日会社は結局、雪掻きがままならず開店休業に追い込まれ、明日重機を頼み、雪掻きをしてもらうことになった。

5200坪ある会社の敷地は、とても人手で雪を除去することは出来ない。

何十年ぶりとか、ここ70年位で初めて・・・と言われた“大雪狂想曲”であった。


 [小林延行1]オトン違うのは

 トヨタ自動車株式会社 技術統括部 三谷和久氏

1月27日 信州大学繊維学部内 AREC 4階会議室

 

 これまで車はトヨタのハイブリット(HV)車『プリウス』を皮切りに、電気自動車(EV)そして燃料電池自動車(FCV)へと移り変わってきた。

 そしてこの講演のタイトルにあるように、いよいよ2015年、来年には、ひと頃1台1億円と言われていたこの燃料電池車〈FCV〉が500万円位で市場に出て来る。

 ハイブリット車の後は電気自動車(EV)と見ていた私の認識は、この講演で大きく変わった。

 次の車は、水素で走る燃料電池車になる可能性が高い。

 まずは、ネットから燃料電池のメリットとデメリットというテーマの項を見てみよう。

 

仕組みとメリットデメリット

 2009年に始まった「エコカー減税」が注目を集めたことで、ハイブリッドカーや電気自動車が広く一般に知られるようになりました。ただ、同じエコカーである燃料電池車はまだ開発中で市販されていないことから、さほど知られていません。そこでこちらでは、燃料電池車の仕組みや特徴を簡潔にご紹介したいと思います。

仕組み

一般的なガソリン車では、ガソリンを燃料としてエンジンを動かしていましたが、燃料電池車ではご覧の通り、水素を燃料電池に与えることで電力を生み出し、モーターを動かすという仕組みになっています。

なお、電気自動車(EV)もエンジンではなくモーターを採用していますが、決定的な違いは燃料電池ではなく蓄電池を用いているという点です。燃料電池車は燃料電池を用いて自ら発電を行いますが、電気自動車では発電をするのではなく、蓄電池に電力を蓄えておいて、その電力を使ってモーターを動かしています。

また、ハイブリッドカーはガソリン車と電気自動車の中間に位置する車です。エンジンも蓄電池も搭載されているため、ガソリンを使って動かすこともできますし、電力を使って動かすこともできます。各車とも異なる特徴を持っています。

この、メリットとデメリットに対して、一昨日の講演の内容で解説します。

メリット・利点

トヨタやホンダや日産などといった世界的自動車メーカーが長年研究開発を続けていることからも分かる通り、燃料電池車にはとても大きなメリットがあります。代表的なものを中心に箇条書きでまとめています

・電気自動車よりも航続距離が長い

 実用で500km以上

・電気自動車と異なり、充電が必要ではない

 水素ステーションでの充填が必要になる。一回3分程度で充填ができる。

・地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない

・一酸化炭素や浮遊粒子状物質(PM)などといった有害なガスを排出しない

 排気ガスは無害な水蒸気となり、クリーンエネルギーである。

・ガソリン車と比べて2倍以上のエネルギー効率を誇る

 水素を使用した燃料電池の大きな特長は、エネルギー効率の良さです。水素を燃やすことなく直接的に電気を取り出せるため、理論的には水素の持つエネルギーの83%を電気エネルギーに変えることができ、ガソリンエンジンと比較すると、現時点では、およそ2倍以上の効率を誇る

・燃料となる水素は、ガスや石油やバイオマスなど様々なものから製造できる

 海水からも水素を造りだせるとのことだが、いずれにしても電気分解をするためには電気が必要となる。

 将来、再生可能エネルギーの余剰電力で水素を造り、保存することで、現在の蓄電池の容量・自然放電のロス、蓄電池自体の時間経過と共に起きる劣化等を考えると、かなり有効な電源となる。

その他

・発電しても騒音を発生しないため、走行時はとても静か

・走行時に排出するのは水(水蒸気)だけなので、環境に優しい

・補助電源を併用することで始動性や応答性を高めることができる

・普通車だけではなくバス(燃料電池バス)、・発電しても騒音を発生しないため、走行時はとても静か

・走行時に排出するのは水(水蒸気)だけなので、環境に優しい

・補助電源を併用することで始動性や応答性を高めることができる

・普通車だけではなくバス(燃料電池バス)、トラックも既に開発されている。

 

デメリット・問題点

続いてデメリットのご紹介です。デメリットや問題点と言うよりは、これから実用化に向けて克服すべき課題と言った方が的確かもしれません。主にコストに関連した内容となりますが、こちらも箇条書きでまとめてみました。

・燃料電池そのものの価格が高い

 ガソリンが1硲隠横葦漾弊波瓦)に対し、水素は現在1人硲隠娃葦瀋度で、将来60円位にはなる。

・水素の貯蔵や搬送に高いコストがかかる

 2015年燃料電池車発売に向けて、かなりの技術改良が進み、輸送、貯蔵コストも大分低く抑えられるようになってきている。

・ガソリン車ほどの航続距離は実現していない

 大阪=東京間(560km)をエアコンなどの実際の仕様条件下で余裕の無常店完走の実績がある。

・走行時の音が静かすぎる(歩行者に気付かれにくい)

 これは現在のハイブリットカーも同じで、わざと音を出す装置も開発されている。

・水素を補給するための水素ステーションの整備が求められる

大都市圏を中心とした国内市場への導入、100か所程度の水素供給インフラ網の整備が進んでいる。

 

 

三谷氏によると、今後車の主体はハイブリット車になり、電気自動車は、蓄電技術が課題で、今の様に劣化が激しいと使い物にならなくなるだろうとのこと。

そして燃料電池車は、様々な技術改良や、インフラ整備の進行によって将来的には主流になって行くであろうとのことでした。

 

 

 

最後に私が「安全性は?」と質問したところ、最後に一番面倒な質問が来たと言っておられたが、時間超過を気にせず結局、それから15分位熱心にお話された。

 

 

 

水素は危険な気体であることには間違いないが、この燃料電池車の開発に当たっては、考えられるあらゆる危険性を考慮して開発しているとのことでした。

まず、車が衝突事故で大破した場合でも、水素ボンベはそのクラッシュ車両からポロリと出て来るような頑丈さで造られているとのことです。今後は鉄と比較すると 比重で1/4、比強度で10倍、比弾性率が7倍ある「炭素繊維」も使うだろうとのことです。

また、火災時の対応として、給出口が熱によって溶けやすい材料を使い、火災で熱によって熱せられると、この給出口が溶けて、水素を少しずつ排出し燃やしてしまうような構造にし、爆発を防ぐ工夫がしてあるとのこと。

 

 

 

また、福島原発の水素爆発まで話が及び、福島原発は、あのメルトダウンで建屋内が1000℃の状態で水を注入すれば、水は酸素と水素になり、水素が充満すれば爆発するに決まっており、あれは本当に、事故に対する備えも、訓練も全くなされていなかったと考えざるを得ないとのことでした。

 

 

 

またこのプロジェクト内では「想定外」という言葉は禁句。

そして「絶対安全」ということはありえず、あらゆる場面を想定した”モノ造り”を心掛けているとのことでした。

これぞ「日本のモノ造り」・・・と云う感じであり、素晴らしい取組かと思いました。

久しぶりの講演

2014-1-28 5:36 : カテゴリ : 
社長の部屋
執筆 : 
selco

  久しぶりの講演だった。

 今回は、私の新しい著書「2020年東京五輪開催の年にメイド・イン・ジャパンが復活する」という本の内容を初めて講演した。

 今回は、以前当社の近くの支店長だった上田信用金庫の金森専務理事が昨年、当社に見えられた際、私の「メイド・イン・ジャパン」論に興味を持たれ、今回、上田市の「上田信金塩田支店」さんの30周年の記念式典での私の講演であった。

 この上田市の塩田というところは、実は私の生まれた場所であり、そのことを告げると50名程の参加者の方々の雰囲気が少し和らいだ様子。

 今回は、1時間ということもあり、いつものNHKの親父バンドのビデオでの会社紹介は無しにして、当社の高密度コイルの写真と現物で、どのようなモノを造っている会社かを知って戴いた。

 話の内容は、下記の通り。

 

1、なぜ、国内回帰か?

中国,東南アジアの賃金が高騰し、企業は”中国プラスワン“と云うミャンマー、バングラディッシュ、ラオス等の新・新興国進出を進めつつあるが、新・新興国もインフラの問題もあり、多くの企業が群がれば、たちまち賃金は高騰する。正にイタチゴッコであり、早急に日本へ戻すべきだ。

2、なぜ中小零細企業なのか?

20数年前のバブル崩壊後、日本の大手メーカーはこぞって中国、東南アジアに生産拠点を移し、国内は空洞化が進み、中小零細製造業は見捨てられたと同時に、”メイド・イン・ジャパン“製品が無くなってしまった。

それはなぜかというと、“部品の精度”が違ってしまったからである。

我々中小零細のモノ造りは、とにかく常に公差のど真ん中を狙ったモノ造りをする。この高精度な部品を集めたモノが”メイド・イン・ジャパン”と呼ばれるものであった。

この20年余りの間に、日本の1/3の中小零細製造業が消えてしまった。

3、なぜ、大メーカーの部品造りではダメなのか?

大メーカーは中国・東南アジアで、これまで日本で調達していたような精度はなかなか出せない。結局、多少精度が落ちても問題ないと思っていた部品造りは、メイド・イン・ジャパンを失わせ、結果的に”壊れやすい“製品を世の中に提供し、韓国、中国との極端な価格戦争に陥った。

4、なぜ、組み立ては自動、部品は中小零細か?

国内の大メーカーと中小零細の賃金格差は非常に大きく、新興国と大企業の賃金格差は、永遠に縮まりそうにないため、大企業は国内では、自動化。ロボット化すべきであり、部品は海外から調達せず、日本の精度のよい中小零細の部品を使うことがポイントトなる。

また、中小零細も自動化・ロボット化を考えるべき。

京セラ、TDK、村田製作所、アルプス電気、ローム、太陽誘電、日本電産等のスマホの主要部品の生産は、国内にて、オール自動化で精度よく、大量に、高速で製作している。

食品会社の自動化(テレビ朝日「シルシルミシル」の自動化)を想像して戴きたい。

5、なぜ、日本のモノ造りはすごいのか?

島国で、農耕民族の歴史が、コツコツコツコツの精神≒文化を生み出し、これがDNAとして我々に日本人の心に沁み込んでいる。

これは、他の国が逆さになっても追いつけない、日本人特有の特性なのである。

6、なぜ、中国人は”メイド・イン・ジャパン“を欲しがるのか?

中国人の爐いげ淡困“は中国人自身が一番知っており、中国人は富裕層のみならず、一般の人達が純日本製=”メイド・イン・ジャパン”を欲しがる。

7、最終的に、日本は世界の中枢技術を席巻する。

かつて日本は、“モノ真似技術”、”応用技術“はお得意だが、”基礎技術“、”開発技術“は苦手と言われてきたが、最近では”IPS細胞“、”炭素繊維“、”カーボンナノチューブ“、”イプシロンロケット“、”小柴昌俊教授の宇宙ニュートリノの検出”、”三菱電機、NECAXAが協同開発した±1cmGPS“等々の基礎技術、開発技術が続々生まれてきており、このまま進めば、日本は世界の中枢技術を席巻する。

日本は、軍事大国ではなく、技術大国を目指すべき!

8、メイド・イン・ジャパンは必ず復活する。

新興国の賃金は、遅かれ早かれ日本に追いつく。海外で生産するメリットは薄れ、地産地消、あるいは全自動による圧倒的有利な生産体制を持った国が、全世界に供給するようになる。

日本は、その方向を目指すべきであるが、間違いなく、時間の経過と共に日本にモノ造りが帰って来て、”メイド・イン・ジャパン“が復活する。

 

 私の言いたいのは、何かと自信を失いがちなこの日本という国ではあるが、日本人は世界の中でも、大変特殊な民族であり、これほど、人への気遣い、気配り、心遣いができる国民はいない、正に「おもてなし」の国であり、人と人との信頼感、一つところでコツコツと働く勤勉さ、まじめさが、こと”モノ造り“にとっては最高の要素であり、世界の中で日本程、”モノ造り“に適した国は無く、国民はいない。

 ・・・と言うことで、これまで中国だ、東南アジアに目を向きがちだったが、これからの日本はこの”モノ造り“を前面に打ち出し、国内でできるだけモノ造りをすべきである・・・と言うことを説いた本であり、講演なのである。

 

 このレジメの内容は、今回の本「2020年東京五輪の年にメイド・イン・ジャパンが復活する(上巻)」の目次と解説であり、詳しくは本を読んで戴きたいが、会場では出版者だけが買える出版本を8冊持って行ったら完売になり、もっとないか?と言われた位好評であった。

 先般、日経新聞に「東南アジアの賃金高騰に関する記事」(私が言う爛ぅ織船乾奪”のことが書かれていた)と「キヤノンの国内回帰の記事」(国内で全自動化すること)が立て続けて出た

 私の書くブログや本は、世の中の様々な事象を私自身の実体験に基づく理論、そしてそれら全てを踏まえた上での私の感覚で、捉え、整理し、次に起こるであろうことを予測したことを書くため、結構面白い。

この講演会でも、ある方が、5年ほど前に私の書いた本「立ち上がれ中小零細企業」に書かれていたことが、今、結構現実となっていることが多いと指摘された人がいたが、会社的にも、10年前に「これだ!」と思っていた「高密度コイル」が、最近ようやく世の中で注目され始めてきたことなども、その間、リーマンショック、大震災で私の予想よりも4〜5年遅れてしまってはいるが、その方向は間違いなかったかと思う。