環境報告書



このファイルは、当社が

2021年4月1日~2022年3月31日の

『エコアクション21』に従って編集した

環境活動レポートです。

ご理解とご支援を賜りますよう

             お願い致します。

2022年8月31日
株式会社 セルコ
代表取締役会長 小林延行

ご挨拶
取締役会長 小林延行

猛暑、突然の雷と極地的な大雨、異常な台風の動き等々、地球温暖化は、昨今の私たちの生活に直接かかわってくるまでになってしまっております。
またプラスチックの海洋汚染はまだまだ留まることを知りません。年間世界中で800万㌧のゴミが捨てられており、2050年には、魚よりゴミの総量が多くなるというような話が出ています。
わたし達の便利快適な生活が、自然にとっては、大きなストレスとなり、その結果が最終的にはわたし達に降りかかってくるということです。
わたしは、最近はレジ袋は使わずマイバックで買い物をしてますが、焼け石に水かと思います。
それでも、わたし達は今わたし達に出来ることをやり続けるしかないかと思います。
EV化が一時、温暖化ストップの切り札のように叫ばれましたが、そのバッテリーを造る工程、また電気を産み出す元が石油や石炭が主であるという何とも嘆かわしい現実です。
日本はモノ造りの国です。
資源のないこの国は、いち早く自然エネルギー、再生エネルギーを駆使し、全量賄えるようにすべきです。
10年、20年前にこのことに気が付き、これらの開発に特化していたとしたら、今頃日本は世界に冠たる自然エネルギー大国で、そのノウハウを全世界に輸出し自然エネルギー製造大国になっていたことでしょう。
国も、企業も方向性を誤ったり、考えなしで進むと、取り返しのつかないことになるという教訓かと思います。

本社全景

環境理念・方針

1) 環境経営理念

永続した世界の繁栄と幸福のために、地球環境と調和した企業活動を行う。

2)環境基本方針

  1. 地球環境と調和する製品の開発に努める。
  2. 環境に与える影響を最小限に抑えた生産活動に取組み推進する。
  3. 環境に関する法律を遵守し、行政の指導及び要請に積極的に対応する。
  4. 環境教育および啓発活動を積極的に行い、全従業員で地球環境保全に取組む。

『スローガン』

地球環境保全のため、自ら持てる技術力と創造力を遺憾なく発揮し、環境との調和を図り、人類の繁栄を目指す。

3) 環境方針

株式会社セルコは、環境基本方針のもと、環境と生産活動の調和のため、以下に掲げる施策を知恵と創造力と行動力で推進し、地球的自然環境の保全に貢献する。

  1. 省エネ、高効率、高性能の製品を造り、社会に貢献する。
  2. 有害化学物質による環境汚染および生態系への悪影響を防止する。
  3. 生産活動による環境負荷を最小限にするよう努力する。
  4. 法の遵守はもとより、地域や顧客の環境要求を受け入れる。
  5. 従業員の環境意識向上に努め、工場全体で継続的な環境改善活動を行う。
  6. 地域社会とのコミュニケーションを大切にするとともに、地域における環境保全に係わる活動に勤める。

4) 環境方針の公開

本環境方針は、求めに応じ、制限無く公開する。

2006年4月20日
2022年4月4日見直
株式会社 セルコ
代表取締役会長 小林延行


1.事業活動の概要

1)事業者名及び代表者名

株式会社セルコ
代表取締役社長 小林靖知

2)所在地

長野県小諸市大字御影新田2130-1

3)組織と対象範囲(全組織・全活動を対象範囲とする)


株式会社セルコエコアクション21組織図
(2022年4月4日現在)

4)環境保全関係の責任者及び担当連絡先環境管理責任者

(代表取締役会長) 小林延行

連絡先

  • 電話:0267-23-3322       
  • FAX:0267-23-2233

5)創業

1970年7月29日

6)資本金

4,000万円

7)事業内容

小型コイル製造を中心とした下記の事業内容

  • コイル加工(コイル巻線)
  • プラスチック射出成形(精密コイル成形)
  • 組立・アッセンブリ(コイルに付随する組立)
  • 新製品(コイル機能を持つ新製品開発)
 単位2020年度2021年度
売上高百万円1383.981326.55
月平均売上高百万円115.33110.54
従業員数約45約45
延べ床面積3,1003,100

2.中期環境目標

「表1 環境改善中期目標」参照

 改善目標項目2020年度目標2021年度目標2022年度目標
1売上目標(百万円)1,1001,3001,500
2使用電力量(MWh)194以下228以下226以下
3二酸化炭素排出量(トン)97以下114以下113以下
4製品不良金額(千円)3,880以下4,922以下7,731以下
5産業廃棄物の削減(Kg)2,883以下2,825以下2,768以下
6高効率製品の受注平角、丸線、高密度製品の受注平角、丸線、高密度製品の受注平角、丸線、高密度製品の受注
7水道水の削減(㎥)454以下454以下454以下
8ソーラーパネル/屋根貸事業維持管理維持管理維持管理

3.2021年度環境目標と実績

1)2021年度 環境活動目標と実績評価結果

2021年度の実績と評価を「表-2環境改善目標と評価結果」に掲載した。

表2:環境改善目標と評価結果 2021年4月1日より2022年3月31日

 改善目標項目2021年度目標2021年度実績実績評価
1電力の削減(MWh)228以下208.27達成
2二酸化炭素排出量(t)114以下72.3※1達成
3製品不良金額(千円)4,922以下5,658未達成
4産業廃棄物量削減(Kg)2,825以下5,038※2未達成
5水道水の削減(㎥)454以下621未達成
6高効率製品の受注受注受注達成
7ソーラーパネル/屋根貸事業維持管理維持管理達成

※1.二酸化炭素排出量:電力は2020年㈱エナリス・パワー・マーケティング調整後二酸化炭素実排出係数0.343 (kg-CO2/kWh)、灯油0.249(kg-CO2/L) 、ガソリン0.232(kg-CO2/L)で算出
※2.産業廃棄物内訳(一般廃棄物2,075㎏、産業廃棄物1,747㎏、有価物1,216㎏)

2)活動実績

(1)電力の削減

新規設備を導入したため前年から消費電力が多くなり、2021年度以降の計画(目標値)の見直しを行った。
生産計画や作業効率化を進め、前年比90%(231.6MWh⇒208.2MWh)と削減でき、目標を達成した。
6月~9月の消費電力を以下に抑えるかが課題となっている。

図-1-1および図-1-2参照

図-1-1 月別消費電力量の推移
図-1-2 年間消費電力、支払金額推移

(2)二酸化炭素排出量の低減

電力契約を再生可能エネルギーの利用とJ-クレジットで調整するプランに変更し、9割以上占める電力からの二酸化炭素排出を大幅に削減する事が出来た。Web会議がメインとなり、ガソリン由来の二酸化炭素排出量も消費も低く抑えられている。

(3)製品の不良率の低減

目標4,922千円に対し5,658千円で未達成となった。
製品立ち上げロスを厳密に集計が出来るようになり、不良金額として計上されたためである。
新機種の工程改善による不良削減が課題として残っている。
 図-2「製品不良金額の推移」参照

図-2 製品不良金額の推移

(4)産業廃棄物量の削減

目標値2,883kg以下に対し、5,038kgの結果となり目標を大幅に超えた結果となった。新規量産の稼働により成形のランナーの廃棄が増えたためである。
 図-3「廃棄物の推移」参照

図-3 廃棄物の推移

(5)水道水の削減

水道水に関しては維持管理を行っている。8月に漏水の疑いがあり工事を実施。経過監視しているが、手洗い励行もあり例年より水道消費は多い。621㎥で未達成となった。

図-4 水道水使用量と使用金額の推移

(6)高効率製品の受注

省エネ設備のほか、次世代自動車関連など高効率コイル、省スペース化の実現を求められる製品などなど、新規試作受注が増えた。

(7)ソーラーパネル屋根貸事業

発電量は天候に左右されるが毎月発電量を確認し、設備異常がないか確認を行った。東中学校の改築工事もあり、4~5月に稼働停止したため金額が落ちている。

4.2022年度環境目標取り組み内容

・電力の削減
待機電力を削減する為、稼働タイマーを各設備に設定。消費電力が多い試験機は、効率よく使用する事で電力消費削減させていく。新規設備の稼働により生産効率を上げ、夜間製造を少しでも減らす。

・二酸化炭素排出量削減
二酸化炭素排出を低減させるため、環境配慮型プランへの変更を実施したので、効果の確認を進める。冬季暖房の消費エネルギーを削減する。

・製品不良金額の削減
製品品質基準を新規に取り交わすことで源流工程での対策を進めて不良金額を低減させる。

・ゴミ廃棄量の削減
リサイクル可能な企業が見つかり、リサイクル材として有価物化する。

・水道水の削減
手洗い励行を進めつつ、無駄遣いをしないよう啓蒙活動を続ける。漏水が発生していないかチェックを確実に行う。

・高密度、高効率製品の受注
EV化の流れにより、当社の高密度、高効率コイルは、に対する期待が高まっており、各社より問い合わせや、横展開による試作・量産案件も増えてきている。研究開発段階よりチームとして参画し、試作、量産受注へ確実に結び付けて行く事とする。

・ソーラーパネル屋根貸事業
発電量を監視する事で設備異常が無いか確認し維持管理を行う。

5.環境関連法規への違反、訴訟等の有無

当社は、過去10年間近隣や関係行政機関、及び顧客からの指摘や指導、訴訟等はありませんでした。また、当社 環境管理責任者(小林延行)が中心となり、関係法令を改めてチェックした結果も、違反はありませんでした。
当社の企業活動に伴い適用される環境関連法規および遵守状況は、表3「適用環境法律と遵守状況」の通りです。

表3 適用環境法律と遵守状況

適用法律名対象設備及び内容法律遵守
廃掃法適切処置適法
消防法灯油タンク(220リットル)届け出適法
浄化槽法浄化槽適法
労働安全衛生法化学物質取り扱いその他適法
劇毒物取締り法取り扱い、表示等適法
フロン排出抑制法2015年4月施行。設備簡易点検適法
廃棄物処理法水銀使用製品の適正処理 識別保管適法

株式会社セルコ

〒384-0808 長野県小諸市大字御影新田2130-1


TEL (0267)23-3322 FAX (0267)23-2233

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