ここ最近仕事に追われておりまして、久しぶりの投稿となってしまいました。社長の小林 靖知です。会長の部屋を引き継ぎ更新していくことにしました。年内中にはHPもリニューアルを考えております。その際には部屋の名前を少し変えるかもしれません。
表題ですが、県庁に新しく新設されたゼロカーボン推進課より依頼を受けて講師を務めることなりました。 当社ISO14000番は取得しておりませんが、中小企業向けに環境省が造ったコアクション21を取得し、環境マネジメントを行っております。以前にエコアクション21でも講演の依頼を受けたことがあったのですが、今回はWEBで撮影した後に教材として使用したいとのことです。
恐らく講師の依頼のあった理由は、環境マネジメントにおける私の考え方が少し変わっているからだと思います。私は環境活動が長い目で見て会社の利益に繋がっていない活動は本当のエコではないと考えております。理由は様々ありますが、よく環境を担当されているお客様から聞くのが、「今年の環境活動を何したらよいかわからない」とお話しされています。そこでゴミ拾いだの屋上の緑化だのを無理やり作って行っているのですが、労力や資源(エネルギー)の消費量に対して、活動の成果がマイナスしている状態であることが多いように思います。我々は先進的に様々な活動を行っているのですが、1点を除くほぼすべてが長期的な目線では会社の利益に繋がっております。
その1点というのはCO2を発生させないエコであるはずの再生エネルギー電力の購入なのですが、TVやネットでの報道を見ると、やはりここには矛盾が生じているようです。それは日中、各家庭に普及した太陽光発電やメガソーラーでの発電量が多すぎて、本来日照時間に火力発電は要らないのですが、火力発電所(原子力発電も同じ)は夜だけ動かすことが出来ないので昼間も稼働を落としながらも、動かしているという事です。それでは化石燃料を使わないエコであるはずの再生エネルギーの料金が高くなるわけです。再エネ賦課金という矛盾した電気料金を国民が払わなくてはいけないのも理解はできます。つきましては環境活動が儲からない=なにかエコではない原因がありそうです。
また自社の企業活動が環境活動であるともお伝えもしました。例えばですが製造業ではよくある不良の原因対策1つとっても、それは資源を大切にする活動です。当社で使用するマグネットワイヤーを造る工程では大量の電力を消費しますので、電線を大事に使うだけでも環境に貢献しているということです。大体の中小企業の社長はどうやったら「もっと効率よく、もっと便利に」と考えております。もうこの考え方そのものが環境活動であるという講演内容でした。
※参考までに講演で使用した当社のCO2排出量と削減量を下記に添付いたします。