今は新型コロナウィルスの騒ぎが長期化し、第二派、第三派と益々猛威を振るい、世界の人々の生活、経済に大きな影響を与えている。
コロナの影響は、コロナが無い場合でも、変わりつつあった社会、経済の変革を更に促進させているかのように思える。
当社は、コイル巻線という製造業の中でも、最も手がかかり、品質的には厳しく、またコストが安い製品の会社である。
しかしこの会社は10数年前、それまでの“キツイ、キビシイ、ヤスイ”の世界から距離を置き、コイルをきちっと巻きコイル本来の特性を出す「高密度コイル」のコンセプトを打ち出した。
そして昨今では、EV化の波で、高効率モーターのための高密度コイルが求められるようになり、車メーカーのみならず様々なメーカーからも声がかかってくるようになった。最終的に家電のメーカーにもその波は広がりつつある。
河が高い所から低い所へ流れるように、世の中のモノは、不便なモノから便利なモノへ、低効率から高効率に向かって行く。
我々のコイルは、間違いなく時間の流れと共に、世の中に浸透して行くと思われる。