4月14日、日曜日の「信濃毎日新聞」に当社の記事が載るということで、定例のテレビ体操をしていた私は、新聞を持ってきた女房に「セルコの記事が載っているから探して」・・・と声をかけた。
ところが、女房は一向に記事を探す様子がない。
最近耳が遠くなってきたから聞こえないかと思い、更に声を張り上げたがそのまま新聞の一面を読んでいる。
体操を終えて、その意味が分かった。
セルコの記事が一面トップに載っていたのだった。
かつて当社がまだ低迷していた頃、低迷している割には結構、新聞、雑誌、テレビ等のメディアに出る機会が多かった。
この長野県でダントツに読まれている通称“信毎”と呼ばれているこの新聞には、やれ円高だ、やれリーマンショックだ・・・と何か世の中の変化がある毎に当社は、中小零細の零細代表のような会社としてよく取材されたものだった。
今回の内容は、小さな会社の「賃上げ」に関する記事で、その代表として当社が選ばれたにすぎないが、さすがにこの新聞のトップページに写真入りで載るというのは今までなかった。
地域社会的には『快挙』である。
息子が社長になって経営者としてどうか?の不安もあったが、まさに「社長」という職責・立場が人を育てる。
中小の社長が集う「経営塾」に通い、同年代の社長たちと情報交換(悩み相談?)を行いながら、経営者としての勉強を積極的にし、かなり急速にその感覚を磨いてきつつある。
私は長年、我が子のようなこの会社を守るために必死でやってきたため、息子がやっていることについつい口を出してしまい、それが息子にとって煩わしくなってきたようだ。
そこで、私は一定の条件を出して、今後は「一切セルコの経営には口を出さない」ということにした。
ただ、「意見を求められれば幾らでも応じるよ!」と言ってある。
そんな中での今回の新聞記事である。
世の中的にもこれで立派な「セルコの社長」ということではないか?