1月28日、67歳で森永卓郎さんは逝った。
「書いてはいけない」、「ザイム真理教」、「がん闘病日記」と、私は癌のステージ4の末期で書き上げたというこの本を一片に買い読んだ。
内容はどれも衝撃的であった。
それからというもの、森永さんのYouTubeを殆んど見、「森永真理教(?)」の教徒になったかのようだった。
私達普通の人は、一般的にテレビとか新聞とかを見て世の中の様子を知り、その知見によって色々と判断し行動している。
しかし、その報道が事実とは違うことを言っていたり真実を隠していたりしたら、どうだろう?
日本人の大抵の一般人は、まさかテレビや新聞各社が真実を語ってないなどとは思いもしない。
その内容も国民にとって良いことであれば、多少間違った報道をされていても問題はあまりないが、それが国や国民を間違った方向へ向かわせてしまうような報道であったら、これは犯罪に限りなく近い大きな問題ではないか?
森永さんの本を読み、ここに書いてあることが本当だとしたら、ずいぶんと日本の報道機関は間違ったことを報道してきたということになる。
そしてこの間違いを質し、国や国民を正しく導くようなことをしようとするのは容易なことではない。
こんな話になるのも、最近のSNSと呼ばれるメディアの台頭により、マスメディア対ネットメディアの対立の構図が出来上がってきている。
石丸伸二さんの都知事選に始まり、兵庫県知事の件、そして今回の衆議院選挙で自民党過半数割れという社会現象は、正にマスメディアがネットメディアのゲリラの攻撃に合い、あちこちほころびが出てきたという出来事ではないか?
確かに、体制側の言うことを聴き、体制側に不利な報道はしない、忖度せずに報道する・・・ことにより、自分の身を守る報道機関の人達の苦労とか苦心は分からなくもないが、これをやっていると、そのうちにこのような報道機関は誰からも相手にされなくなってしまう可能性がある。
私からの提案
これらの報道機関の経営者は、思い切って「真実のみをきちっと報道する新聞、あるいはテレビ・・・」と銘打って、真実を読者や視聴者に伝え出したらどうだろうか?
新聞購読者が増え、テレビの視聴率が増えることによって高収益になり、健全経営をし、財務省に逆らって国税庁が入ったとしても、何も出てこないような体質になれば、全く問題がなく経営を続けられる。
このまま衰退の一途をたどるか?今決断してより健全にして、公明正大な報道をし、前途に希望のある道を選ぶか?ここは考えどころかと思う。
森永卓郎さんの死から大手マスコミの存続に関する話まで大分飛んでしまったが、ちょっと先走りすぎかもしれないが、大筋は間違っていないかと思う。
しかし、今日本だけでなく、アメリカのトランプ大統領、韓国のユン大統領を始め、世界中が何かおかしく変革期に差し掛かっているように思う。
私は、資本主義の行き詰まりのような気がする。
一言でいえば、資本主義の行き着く先は“一部の大金持ちと多くの貧困生活者”ということか?
結局一部の大金持ちが政治も操り、自分達の動きやすい世の中を作りだし、ますます大きな富を手に入れる。貧しいモノは、システム的に貧しくなるように仕組まれており年々生活が厳しくなる。
その昔、一億総中流家庭を誇っていた日本もその例外ではなく、最近の「闇バイト」などはその象徴に思える。
派遣社員とかアルバイトで結構裕福に暮らしていた若者が、職を失い収入がなくなった時、「単純作業で1時間5万円」とか「車の運転で10万円」とかで攣られるのは想像に難くない。
通り魔殺人とか、車がお祭りに突っ込むとか・・という異常な行動も何かその延長線上にあるような気がする。
それにしても、米や野菜の値上がりは我々庶民の生活を直撃する。
森永さんではないが、今から自分で野菜を作り“自給自足”の生活を考えておいた方が良いのかもしれない。
2025年2月4日