先月、4月24日から5月1日までの8日間タイに行ってきた。
この4月と云う時期は、タイのお祭りソンクランのある時期で、一年の中で最も暑い時期であり、私は最初にタイに行った時が、この時期でメチャ暑くてえらい目にあったため、この時期のタイは避けてきたのだが、今回は、タイのTIT社の創立20周年記念式典と、今は息子が社長で、自分は会長となっている私の兄の70歳、古稀のお祝いのご招待ということで、行かざるを得ず、私の女房、姉、一番上の姉の連れ合いの義兄と4名で、この暑いタイへ向かった。
空港を降りると、以前のような強烈な暑さは無かったが、空港からホテルまでの、いつもは40分足らずの道が、なんだかメチャ混んでおり、結局2時間もかかって「ロイヤル クイーンズパークホテル」に辿りついた。
このホテルは、タイの中心街スクィンビットでそこそこのホテルであるが、何と言っても私の兄が住んでいるマンションに歩いて行かれる距離であり、地の利がとても良い。
タイの場合は、通りが1本違っただけで、そこまでエラク時間がかかることがあるため、このような地の利が活かせるホテルを選ぶことがとても大事である。
次の日は、会長とみんなで工場へ行った。
ここは、当社の仕事を現在は2種類ほどやってもらっており、そのうちの一種類がこれから結構大きな仕事になって行くため、この会社はセルコにとっても大変重要な位置付けになって行く。
日本人は社長、会長の他に2工場に一人ずついるだけ。殆どは、現地のベテラン作業者からピックアップされたタイ管理者が工程を見ている。
技術者は、会長、社長が考えたアイデアを出し指示すると、それこそアっという間に造り上げる。
普段の仕事は機械のメンテしかないので、時たま新しいモノが入って来ると、おもちゃを与えられた子供の様に嬉々として取組み、モノ凄い速さで造り上げてしまう。
今現在、この会社は総勢250名位で、パワーリレーのコイル専門工場がコンケンにあり、バンコクの西外れのオムノイ市に本社工場があるが、こちらのメインは車関係のコイルであり、結構巻線の難易度が高いコイルで、世界各国へ輸出している。
2011年の洪水の時は、メーカーの担当者が生産が止まっては一大事とこの工場に張り付いていたとのこと。
しかし水は工場の直ぐ際まで迫ったが、浸水はせず、ワーカーをボートで家まで迎えに行き、工場で寝泊まりさせて、全く遅滞なく生産を続けたというから、これは昔ながらの“セルコパワー”が、この異国の地にも根付いているということか?
私の兄は、元々はセルコの創立者でタイへ行く20年前まではセルコの社長をやっていたから、“何が何でもやり遂げる”と云う伝統的な“セルコの精神”は。私がセルコに入る前にこの兄達が造り上げていたものである。
4月27日が創立記念パーティーの日、この日はこの暑い中、記念ゴルフ大会が開催され、70名位の人が参加したが、ホールインワン賞には何とトヨタのレクサスだった。
結局は、誰も取れなかったが、一応賞品は賞品だった。
私は・・・と言うととにかく“池ポチャ”が多く、このホールインワン賞のショートも、きれいに池に落とした。
その後のパーティーはセルコ時代も含め、幼少からの会長の写真と解説のビデオが上映され、その後は、その会場の立地を上手く利用したレーザー光線とダンスのショーがあり、これは見事で、シルクドソレイユを思わせるような素晴らしさだった。