2011年の10月のブログ「健康になるために」に下記のような記述がある。
微生物の話
微生物の話をしておく。
私達人間の誕生が1千200万年前とか云われているが、微生物は30億年前の地球上に生物が誕生してからずっと、または地球が誕生するよりもはるか昔から宇宙にあり、宇宙から降ってきた隕石に付着した微生物が、地球上に蔓延し、その微生物が燃え盛る地球の二酸化炭素やメタンガスを食べ、その排泄物が酸素で、10数億年かかって、動植物が住める環境を作ったという話もある位だ。
微生物の実態は未だ未だはっきり分かってない部分が多いが、その生命力はものすごいものがあり、宇宙の真空中でも生きている菌があったり、何万度という温度をかけても、生き返る微生物がいたり、どんな環境下でも生き残る、その生命力の強さは格が違う。
人間が考えて作り出したあの抗生物質でさえも、一時的には、菌はやっつけられて、その姿を消したかのように見えるが、実際は何年、何十年後に「耐性」をもって蘇って来る。
この蘇った結核菌とかコレラ菌は、現在、どんな抗生物質も効かないという深刻な問題になっている。
であるから、現在、世の中で盛んに行なわれている「滅菌・殺菌・除菌」は非常に危険な方向と思わなれければならない。
「院内感染」などは、間違いなく「耐性菌」の仕業としか思えないし、昨今の「鳥インフルエンザ」「鯉ヘルプス」などは大量飼育のために病気にならないように大量の抗生物質を使った結果、耐性菌に拠る「細菌の逆襲」であり、「ノロウイルス」「O-157」等は幼稚園や老人施設などの普段非常に良く衛生管理されている=すなわち「殺菌、滅菌、除菌」を一所懸命やっている給食室で最も出やすいのではないか?これも、菌を殺そうとして、殺されかけた菌が何年かの後、耐性を持って再び表れたのではないか?
だからどんな抗生物質を使っても殺菌剤を使っても死なないのである。
菌と争っても絶対に勝てない。これから必要なことは菌との共生=微生物との共生なのである。菌を殺そうとすることは、菌をさらに強くしてしまうと云う非常に恐ろしいことになるから、前述のように悪い菌にはちょっと端に寄っててもらって、良い菌を常に身の周りにいっぱい置くと云うことが、大切になる。
環境問題にしても、油を食べる微生物や二酸化炭素を食べる微生物、ダイオキシンを食べる微生物がいるということは、現代社会が抱えている環境問題は、この微生物を使うことによって殆ど解決できる可能性が高いのである。
チェルノブイリの時に、EMを撒いたら、生えてきた草に物凄い放射線物質が出てきたが、それを何度か繰り返すと、土が浄化された・・・という話を聞いたことがある。
今、盛んに土を何センチ削るかとか土壌の放射能の浄化の問題が叫ばれているが、これも最終的には積極的浄化でEMを使うか、時間をかけて自然界の微生物が働くのを待つかという「微生物」の力に頼らざるを得ないだろう。
今日の日経新聞のの20ページ21ページに広告企画「薬が効かない感染症の時代」がやって来る。~忍び寄る薬剤耐性菌の恐怖~と云うと題する専門化のパネルディスカッションの記事が載った。
ここに私が3年前に書いたことが書いてある。
わかっていたのかどうか分からないが、ようやく日本医師会も”耐性菌”については抗生物質の使いすぎが問題だということを言い始めた。
この記述の中で、MRSAの「院内感染」は認めているものの、私の様に「鳥インフルエンザ」や「鯉ヘルペス」、「O-157]や「ノロウィルス」については言及していない。
これもそのうちに言うようになるかと思う。
確かにペニシリン等の抗生物質によって、人類は地球上のあらゆる菌に打ち勝ってきたのは確かであるが、微生物=細菌の生命力の強さは、我々人間が考えている比ではないことを認識すべきである。
殺した、絶滅させた・・と思っていた菌が更に強くなって蘇る・・・昔私は子供と共にテレビで『聖闘士星矢』(セイントセイヤ)というマンガをよく見ていたことがあったが、この漫画の主人公は、敵にコテンコテンにやられるのだが、正にこの耐性菌と同じで、以前よりも強くなって蘇って来るのである。
菌との戦いはエンドレスの戦いとなる。
このディスカッションは最後に「創薬」の開発が必要ということで締めくくっているが、いくら良い薬を作ってみてもこれは無理であることに早気付く必要がある。
私の見解では、悪玉微生物は善玉微生物を増やすことで対応するしかない・・・と思っている。
医学界の皆さんが、人類が決定的ダメージを被る前に、この事に気が付いてくれれば良いが・・・。
いつも言う通り、人間は難しい。分かっていたとしても、”利権”だとか”権威”だとかと言う色んな要素が絡んで来るから・・・・。