会長の部屋:平和憲法こそ日本の誇り-

 MIT名誉教授 歴史学者ンジョン・ダワー氏の言葉は胸に沁みる。

 「以前、外務省の高官から『日本はソフトパワーを重視している』と聞かされたことがあります。日本車、和食、漫画やアニメ、ポップカルチャー。世界が賛美するものは確かに多い。しかし、例えばハロー・キティーが外交上の力になるかといえば、違うでしょう。世界中が知っている日本の本当のソフトパワーは、現憲法下で反軍事的な政策を守り続けてきたことです」
 「1946年に日本国憲法の草案を作ったのは米国です。しかし、現在まで憲法が変えられなかったのは、日本人が反軍事の理念を尊重してきたからであり、決して米国の意向ではなかった。これは称賛に値するソフトパワーです。変えたいというのなら変えられたのだから、米国に押しつけられたと考えるのは間違っている。憲法は、日本をどんな国とも違う国にしました」
 「このソフトパワー、反軍事の精神は、政府の主導ではなく、国民の側から生まれ育ったものです。敗戦直後は極めて苦しい時代でしたが、多くの理想主義と根源的な問いがありました。平和と民主主義という言葉は、疲れ果て、困窮した多くの日本人にとって、とても大きな意味を持った。これは、戦争に勝った米国が持ち得なかった経験です」
 「幅広い民衆による平和と民主主義への共感は、高度成長を経ても続きました。敗戦直後に加えて、もう一つの重要な時期は、60年代の市民運動の盛り上がりでしょう。反公害運動やベトナム反戦、沖縄返還など、この時期、日本国民は民主主義を自らの手につかみとり、声を上げなければならないと考えました。女性たちも発言を始め、戦後の歴史で大切な役割を果たしていきます」

「平和憲法」こそ日本の誇りなのだ。
 戦争をやらない国、できない国こそが今この世界の中で必要であり、重要なのだ。
 このような根源的なことが、日本人の口から出たのは無く、アメリカの学者によって述べられ、それを大きく取り上げるということは日本人として誠に残念である。
私はこの事をずーと云い続けてきているが、残念ながら私の発言が、どこかに取り上げられることは無い。
 
 いつも言うように、軍事強化をいくらやってもアメリカや中国やロシアのレベルには程遠い。喧嘩は強い方が勝つ。抑止力というが、追い詰められれば、なりふり構わず戦いは始まる。
 原発を50基近く持つ日本は生半可なことでは守れない。
 今現在一番の防衛策は、「ひたすら平和を世界に訴え、他の国との外交努力を重ねること」である。
 今の政府の様に、今世紀最大のお客様の中国を仮想敵国とするなど、とんでもない方向違いなのである。”爆買いで潤った”国はどこかよその国だったんだろうか?

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