これまで当社はこの日本を中心に「多品種小ロット」、「試作」、「開発品」を中心に少しずつ売り上げを伸ばしてきた。
しかしここにきてちょっとばかり様子が変わってきた。
当社の「高密度コイル」技術が必要となる製品が結構な量で出るようになってきた。
また、そのようなコイルの引き合いが非常に多くなってきた。
現在当社はその大量なコイルをタイで生産しているが、こちらは”ボビンタイプ”、そして今、引き合いが来ているのは”空芯タイプ”である。
・・・と云うことは、”ボビン”、”空芯”を問わず、世の中が当社で巻くようなコイルの高密度化=完全整列巻きを求め初めている…と云う事かと思う。
私はこのコイルの高密度化の技術が確立した時に、世の中、最終的にはこのコイル技術は必ず世の中に広まると確信し、「この会社は将来間違いなくブレイクし、小さな高収益会社になる」と宣言し、それから10年以上経ってしまった。
その間、リーマンショックあり、大震災ありで、何度も振りだしに戻され、私の言うことが信じられずに、辞めて行った従業員も結構居た。
この技術は、医療、ロボットを始めとして、精度が必要な製品、各製品間のバラつきがない製品には間違いなく必要となるであろう。
ただ、担当の技術者がこの「高密度コイルの威力に気付くか否か?」ということかと思う。
これはあくまでも私の感だが、ハイブリット、EVが進む車のモーター開発は、未だ各社色んなトライをしているようだが、最終的にはこの技術に集約されて行くような気がする。