会長の部屋:戦争-


フランスのオランド大統領は今回のテロを受け、「フランスは戦争状態」に突入していると宣言した。

 また先般のエジプトのロシアの旅客機墜落事件がテロであると断定し、こちらもプーチン大統領がテロと断固戦うと言っている。

 ただ、イスラム国と言っても、きちっとした国ではないため、空爆をすると必ず一般市民が巻き込まれる。

 難民の中には、この空爆を恐れて逃げ惑っている人も多いようだ。

 また空爆をすれば、その報復として、どこでいつどんなテロが起きるかわからない。

「やった」「やられた」の連鎖が、どんどんその規模を広げて行く。

 世界のテロの犠牲者は2000年には405人だった。

 2001年のアメリカ同時多発テロで3,547人と跳ね上がり、その後、年々増加し、2005年には14,602人と1万人を超えた。

 そして、昨年は何と32,727人と増えて来ての今回のテロの連鎖である。

 私は、これまでの戦争、ドイツのホロ・コースト、広島・長崎の原爆そしてその人数で揉めている南京大虐殺、また韓国の慰安婦問題等々、終わってからその責任問題が云々と言っているが、私は戦争と云うモノは「人を殺す」ことが最大の任務である以上、これらのことは起こるべきして起こったとしか言いようがないと思っている。

 目的が目的だけに、戦時中は「いかにしたら効率よく多くの人間を殺すことができるか?」をそれこそ寝る時間を惜しんで研究していた人達がいたに相違ない。

 だから爆弾、毒ガス、薬品、そして原爆とドンドン進化(?)して行き、一瞬にしてより多くの人間を殺傷できる兵器が賞賛の的となったはずである。

 ところが、それから時間が経ち、後から振り返ると、「なんであの時、あんなことをしたのだ!」という話になる。

大事なのは、「戦争」をしないことである。

「やられたからやり返す!100返し!!」は、恨みの連鎖を生み、どんどん悲劇を拡大する。

 特に、対象が「テロ」ということになると、それこそ、どこでいつ誰がどうしてどんな規模で起きるか分からないという大変な恐怖を世界中にばら撒く。

・・・とこんなことを私が言ってみても、世界の動きは何も変わらない。

 ただただ自分の非力さを感ずるだけだ。

ただ、私は考える。

 こんなに文明が発達し、世界のどこに居ても携帯が繋がって、コミュニュケーションがいくらでもとれるこの時代に、未だ未だ戦争をしなくては収まらないこの人間の“業”というか?”愚かさ“というか?

 行くところまで行くしかないのか?…という思いがまた募るのである。

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