会長の部屋:週間現代にセルコの記事が載った-

 先般、取材があり週刊現代が「下町ロケット」を地で行く中小零細製造業の取材ということで応じたが、その記事が本日発売の「週刊現代」に載った。私としては、いつも言う「日本のモノ造り」の神髄は「中小零細製造業の部品にあり」を強調したかったが、記事としては、生々しい大企業による「技術盗み」の話等が中心となる。

 昨日のドラマの方は、「ロケット編の最終回」で、巨大な大企業の圧力に負けずに初の国産ロケットの重要部品であるバルブを、特許を売ったり、使用料で技術を貸し出すのではなく、自社で製造しそれをこのロケットに乗せ打ち上げを成功させるという物語である。 これはあくまでもドラマ、フィクションの世界の話であり、帝国重工の財前部長のような会社の大きい小さいではなく、その技術力をきちっと評価してくれるような人は、我々にとっては願ってもない人物像である。

 尤も、今の当社に来られるお客様は、殆ど当社の技術力を評価した上で来られるため、最近はあまりこの手の大きなトラブルはないが、対象がもっと大きく深刻な特許を巡る争いになれば、どうなるか?は分からない。

 一般的に中小零細は、ある程度の大きな仕事になると、上手く行かないと経営が傾くとか、仕事が無くなってしまうという危機感が常にある。特に社長は借金の担保は勿論、全ての借入の連帯保証となっているため、もしものことがあれば、家も財産も全て失ってしまうという断崖絶壁に立ってモノ造りをしている。  我々のモノ造りは、どんなに時間がかかろうが顧客の仕様に入らない場合は請求ができない。代金がもらえなければ、給料やその他の支払いに即、影響が出るため、何が何でも受けた仕事はやり遂げる必要があるのだ。  

 今回の下町ロケットは、“社長の夢”を強調していたが、現実的には、我々は“ハングリー精神”がまず根底にあり、それらがどうにかなると、”夢“とか”意地“とか”理想・理念“の問題となって行く。  それにしても、私が7年前に作った歌の詞は、我ながら上手い表現をしていると思う。     

  「中小零細Q.C.D.」 Songs by セルパップ・ブラザーズ   

    ♬ 中小零細は大変     昼もない 夜もない 休めない   危険 きつい 汚い 3K    オンボロ機械の  オンパレード    だけど俺には 夢がある 誰にも負けない意地がある  目指す技術は世界ナンバーワン!      日本のモノ造りは 中小零細の底力    決して大企業の 力なんかじゃないぜ     オイラの技術は本物 誰にも絶対マネできない    何がタイだ中国だ インド ベトナムもいいけど     そんなの そんなの関係ねぇ    全然全然関係ねぇー ♬

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