今年も、もう僅かとなりました。
年月の過ぎ行く感覚は、歳を重ねる毎に早くなるということのようだ。
例えば5歳児にとっては1年は5分の1年で速さの係数で言うと0.2、10歳になると10分の1で0.1、私の歳になると76分の1ということで0.0013ということになり、経年速度の感覚からいうと、10歳の頃の10倍速い速度で歳をとることになる。
その説の真意は分からないが、今年もあっという間の1年だった。
世の中的には、1月にコロナのオミクロン株が大流行し始め、日本には8月に入ってきた。
2月24日にロシアがウクライナへ侵攻を始め本格的な戦争に発展、未だに収まらず、これが2022年の世界共通のトップニュースになった。
この戦争による、原油価格の高騰から穀物の高騰騒ぎ、その後の円安により、物価全般の値上がりが加速して行った。
7月には安倍元首相が凶弾に倒れるというこの平和な日本でショッキングな事件が勃発し、その後の政治と旧統一教会との密接なつながりが次々に暴露された。
韓国のハロウィンで若者が大勢亡くなるというニュースもあった。
しかしスポーツ界では、大リーグ大谷選手の二刀流での規定イニング達成、15勝、ホームラン34本の快挙があり、日本では22歳の村上選手が王選手を抜く56ホーマーを記録し、三冠王を達成するという快挙。ダルビッシュを加えた来年3月のWBCが楽しみだ。
そしてなんといっても、サッカーのワールドカップであろう。
日本の属するグループEには強豪スペインとドイツがいる。その初戦なんとドイツに2-1で見事勝ってしまったのだ。
これは日本中が盛り上がった。
次の唯一の格下チーム、コスタリカには楽勝とまでは行かなくても、負けはしないだろうと誰もが思っていたと思うが、なんと0-1で負けてしまう。
これでスペインには負けられない状況の中、またしても2-1で勝ってしまい、グループトップでベスト16に進んだのだった。
リーグ戦の対戦相手はクロアチアで日本はこれまで3回戦って1勝1敗1分けではあるが、ここ16年間は戦ったことが無く、前回の大会でクロアチアは決勝進出を果たし2位となっており、予断を許さない相手と言ったところだった。
しかし、日本前半、前田大然のゴールでこの大会初めての1点先取、これはまたほぼ勝ちを確信できた一瞬だった。しかしその後がなかなか点が入らず逆に後半に1点返されてしまい、延長戦。交代選手5人枠の新ルールをフルに使っての攻防であったが結局両チーム点が入らず。PK戦にもつれ込んだ。
PKもメッシ選手、エンバぺ選手のように確実に入れてくる選手がいれば安心して見ていられるが、こればかりはどうしようもない。結局は、4-1で敗退となってしまった。
しかし、この日本選手達の戦いぶりは大いに日本中を沸かせた。
暗いニュースの中での日本の大きな光となった。
個人的にいえば、この年は「シン・メイド・イン・ジャパン」の発刊だった。
その著書名からもそうであったが、この本は大ヒット、大ベストセラーを狙い、日本の製造業の活性化、果ては日本の国際的地位の向上を促そうと密かに期待した本だったが、残念ながらあまり売れず、その壮大な目的は果たせずに終わった。
前回の「立ち上がれ中小零細企業」の時は、本屋さんに行くと結構置いてあったが、今回は地元佐久・小諸地域で、或いは上田を入れても殆ど置いて無く、またネットの方は、毎日200冊、1ヶ月にすると約6,000冊、年間にすると約7万冊の新刊が出るというこの業界に於いて、ベスト100になるのにも大変。それこそ著名作家、有名人が書いた本は売れても、全く無名の私が書いた方はランキングには程遠い。
本屋にもない、ネットでも見えない。
私個人としては出来ることは全てやってPRしたが、その影響は微々たるもの。
考えてみれば、これでは絶対に売れない。
それと、本のページ数が多すぎ、値段も高すぎた。
ただでさえ、活字離れしているこの時代、素人が書いた270ページ税込み1,760円はまず買わないということか?
本の反省はこのくらいにして、今年はマレットゴルフに大分打ち込んだ。
実は、この本にこのマレットゴルフのことも書いたのだが、上下巻になりそうになって削除された項目の一つだ。
これからの老人社会、マレットゴルフは最高のスポーツだ。
1万円超のスチックに1,200円位のプラスチックの球が2つあれば、料金無料のコースへ行けば、お金はかからない。
私は、友人と女房と3人で、毎週土曜日小諸から高速で30分かかる坂城という町の河川敷コースへ通っている。
色んなコースでやってみた結果、この坂城のコース程、広く面白いコースは無かったため、わざわざ高速代を払って毎週通うことになった。
マレットはパターゴルフの拡大版と思えば良い。
1m位のスチックの先の円筒状の先で10センチ大の結構重いプラスチック製のボールをたたいて芝生の上を転がし、直径20㎝位のホールに入れる。
この坂城にはコースが4コースあり、ちゃんとインとアウトがあり、それぞれ9ホーで、36ホール、1コーストータルのパーが36で合計144となり、全くゴルフと同じ。
ゴルフからみれば、かなり優しいのだが、これを極めるとなると結構難しい。
私は1年以上やって現在ほぼパープレイ。良い時はバーディー、イーグルが続き、これは!と思ったら、砲台グリーンで行ったり来たり、又は力んでOBを連発し、大体帳尻が合ってしまう。
平日は、会社へ行く時間を、これまでより30分早くし、近くの公園にあるマレットゴルフ場(今は全く使われていない)へ行き、ひたすら練習。
この練習と会社へ行ってからの掃除で一日8,000歩の歩行ノルマの大半となる。
お解りかと思うが、私にとってこのマレットゴルフは、身体を動かし健康を支える、重要なスポーツなのだ。
・・・ということで、この老人社会、病院へ行く代わりに老人はマレットゴルフをやるべきであるというのが私が本に書きたかったことなのだ。
面白がって球を叩いているうちに足腰が丈夫になり、病気が減り、医療費が減るという本人にも国にとってもとても良い提案だ。
社長交代から2年と7ヶ月、会社の方は、息子の社長も徐々に板につき、私が口出しすることもだんだん少なくなりつつある。
殆どのことは良いが、後は不況時の耐えしのぎ方くらいだが、これは実際に不況になり、何もなくなってみないと言葉では説明できないが、それは自分で苦しんでもらうしか方法が無いだろう。
今年も今日で会社は終わる。
超早く進む時間は、止めようもない。
また来年は更に1年分時間が縮まるだろうが、一日一日、「ああ、今日も未だ生きていたか!」と感謝しながら生きることにしたい。