会長の部屋:WBC狂乱とEV化の頓挫-

WBCで日本中が沸いた。
昨日、今日と日本は素晴らしい戦いをし、そして見事優勝し、世界一に輝いた。
大谷、ダルビッシュというメジャーリーガーの二大スターは、それなりの活躍をしたが、今回の戦いは、それこそ全員野球で、投に攻に隙間の無い侍ジャパンの攻防だった。
その中で、只一人なかなか打てず、メキシコ戦でも三振していた村上選手は、メキシコ線の最後、ここは栗山監督は心を鬼にしてでも代打を送るべきだと私は思ったが、ここで見事なセンターオーバーの二塁打で試合を決め、これでまさしく全員野球となったのだった。
またその村上選手がアメリカ戦でもホームランを放ち、村神様の名称が、本当であるという証明をした。
そして岡本選手のホームランで、本当に「最高です!」だったし、ヌートバー選手が打てなくなっていたが、ボテボテの一塁ゴロで一点取れて計三点。
この三点を守る日本の投手がまた素晴らしかった。
結局、あの強力な米国打線を2本のホームランのみに抑えた。
最後の大谷-トラウトのエンゼルスコンビの対決は、絵にかいたような緊張した場面。
会社も今日は開店休業で、食堂のテレビにみんなでかじりつく。
一発出れば同点の場面。
大谷は最初のバッターにストレートの四球、次のバッターのショートゴロで相殺にした後だから、多少は良かったが、ここは手に汗を握る場面。
「勝負!」と思ったら、キャッチャーのパスボールとなり、ランナーが居なくてよかったなぁ!と思ったが、その後、見事な低めの投球でトラウトを三振に仕留め、試合終了!
ゲーム的には昨日のキューバ戦の方が負けていて9回逆転ということで疲れたが、やはり今日はWBC優勝ということで、かなりみんなの応援にも熱が入った。

サッカーのワールドカップと違い、今回は朝8時からのテレビ中継で、昨日の準決勝は祭日の休みにつき、一人で大声を出しながら家で観戦できた。
そして今日の最後は会社の食堂で従業員と共に観戦し、歓喜の声を上げた。
長引く低成長にコロナ、ウクライナ問題が加わり、なんとなくひんやりムードの日本にこのWBCは日本に夢と希望をもたらした。
野球やサッカーに限らず、日本という国は限りないポテンシャルがある。だから実力の世界となる各種スポーツでは日本の活躍が随所にみられる。
経済的な落ち込みは、日本の人達とか日本の会社のシステムの問題ではなく、ただ単に国の問題、政治の問題そして多くの大会社の考え方の違いによるものだ。➡詳しくは「シン・メイド・イン・ジャパン」参照。

最近、特にEUのEV化の問題が暗礁に乗り上げ始めている。
懸念していた通り、充電問題、バッテリー問題が解決しないうちにEV車を増やしていったら、大変なことになってきた。
遠出ができない。
休日のサービスエリア等での渋滞問題等々。
方向の見直しをせざるを得ない状態のようだ。
そうなると、元々がトヨタのハイブリット車潰しが目的だったEUのEV化の挫折は、今後益々トヨタの一人勝ちを促進する。
また全包囲作戦を取るトヨタは、水素エンジンや水素自動車でもかなり先行し、技術革新が進んでいるようだから、こちらでもまた世界をリードしそうだ。
ちょっと前まで、テスラ社やBYD社が天下を取ったようなことを言っていたが、これはだいぶ的外れとなってしまいそうだ。
当社もこのEV化でモータのコイルの高密度化の話が次々に出て来て、大手車メーカーとのお付き合いも始まったが、このモータの高性能化はハイブリットでも水素自動車でも使えるものであるし、またその余波で様々なモータの高精度化というおまけがついてきたため、当社にとっては、非常にありがたい話ではあった。

WBCだけでなく、日本は常に技術力においては、世界の頂点に居る必要がある。
当社もこれから、「最高性能」をもたらすコイルをそのようなニーズがあるメーカーに提供して行こうと思う。
最近、当社の若手技術者が高密度コイルを使った特殊加工技術を更に進化させ、次世代のモータコイルのカタチを造り上げてきている。

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