会長の部屋:ヘリコプターに乗る-

 カナダは且つてイギリス領であったにも拘らず、アメリカとの地続きの関係から左ハンドルとしたとのこと。

 8人乗れる大型ランドクルーザーをレンタルし、運転は息子のミキヨシ君。
 タイも日本と同じ右ハンドルのため慣れないと大変のようだが40代の彼は手慣れたもので、全く違和感を感じさせずに運転している。
 ミキヨシ君はたまたま今回アメリカの得意先へ出張ということでバンクーバー迄足を伸ばし、我々と合流していたが、三日後には我々と別れて一人アメリカの方へ行くことになっていた。
 旅行後半の兄の運転時には、最初は同乗者から「あー!」とか「キャー!」とか声が上がるような運転振りであり、ようやく慣れた頃には帰る日になっていた。
 ”若さ”はやはり何をやるにも大事な要素である。

 この大型ランクルに乗って、一行はバンクーバーの北にある”キャラピノ吊り橋”と云う長さ137メートル高さ70メートルという長い吊り橋、それも渡るとユッサンユッサン揺れる吊り橋に行き、みんなで渡った。

 私の女房はカナダに来る前は、とてもこのような場所は行けないため車椅子で待っているか?と思っていたのが、あの過酷な?トランジット長時間飛行もなんのその、この吊り橋も渡るとのこと。
 結果的にこの日の万歩計は1万6千歩という驚異的な歩数であり、女房は多少足をひきずり気味ではあったが、ほぼ自力でクリアーしてしまった。
 筋肉云々もあるが、やはりカナダに行きたい”という気持ちがその回復を倍も三倍も加速させたのではないか?と思った。
 
 ここからさらに100人も乗れるのではないかと思える大型ゴンドラに乗りグラウス・マウンティンというバンクーバーの街が一望できる山に登った。
 そこで兄が突然「ヘリコプターに乗ろう」と言い出した。
 ヘリコプターは私も女房も未だ乗ったことが無く、ちょっと不安があったし、結構が金額も嵩むが、この際思い切って挑戦してみようということで、全員が乗るということに決まった。
 いざ、ヘリコプターの乗り場へ行くと、係員とミキヨシ君が何やら係員と交渉している。
 下と上のコミュニケーションが取れておらず、お客のダブルブッキングをしてしまったとのこと。
 兄は日本語で係員にブーブー文句を言ったが、勿論通じはせず、結局一時間程遅れて3人づつ乗った。
 ホテルの”予約なし”の件といい、カナダ人は良くい言えば”おおらか”、悪く言えば”いい加減”なのではないか?という疑念がこの時人芽生えた。
 
 いざという時のことを考えて夫婦、親子は別々に乗った。
 理由は、”お葬式を相手が出せるから・・・”というようなことであったが、いざとなると人間は取りあえず変なことで意思決定をするものだ。
 ちょっと曇っていたが、バンクーバーの外れからバンクーバーの街をヘリコプターで見る・・・という超豪華な観光となった。
 やはりヘリコプターは少し怖い感じがしたが、山や谷の上を行く快感は何とも言えなかった。

 二日目、バンクーバーのグランビル・アイランドというところはとてもにぎやかで様々な野菜や果物のマーケットがありショッピングを楽しんだ。

 またオーストラリアのオペラハウスを思わせるようなシルバーのギザギザのツノが出た建物のカナダプレイスというところで、ディズニーにあるような椅子を動かしながら超大型スクリーンでその臨場感を楽しむアイマックスシアターがあり、ここに入ったが、これはディズニー以上に凄かった。
 テーマはカナダの大自然であり、モーター付きのパラグライダーで撮ったものと思われる大迫力映像が視野全体に広がり、原野の上を飛んでたかと思ったら突然底が抜けて断崖絶壁の上に出たり、ナイアガラの滝の上を飛んで見せたり・・・と前の日の桁違いに高かったヘリコプターよりも危険もなく迫力があった・・・とみんな大興奮であった。

 街でサムソナイトのバッグの専門店があり、前の日から買いたいバッグあり、よっぽど買おうかと思ったが、結局思いとどまった。
 日本にはなかなかこの手の店は無く、品揃えがちょッと違う。

 メインのロブソン通りで、洋装店に入ったらなかなか出て来ない女性軍と別行動を取り、今話題をさらっているテスラの電気自動車の展示場に行った。
 ボンネットとトランクが両開きに開かれていたが、その中は全く何もなく、荷物の収納スペースとなっている。
 4秒で100メートル走ると書いてあった。
 価格は最初兄が100万円だというから、これが100万円ならすぐにでも買いたいと思ったが、一ケタ違って1000万円であった。
 逆に中に何もないのに1000万円は高すぎると思った。
 コイルの部分がちらっと見えたが、これを当社の高密度コイルに変えたら100メートルが何秒になるのか?見てみたいとも思った。
 
 二日目の夜の食事は、昼間ヘリコプターに乗ったりして散財が多かったため、日本やタイから持ってきたカップヌードルが夕飯ということになった。
 カナダは珍しく水道水が飲める国であり、お湯を沸かして次々とカップラーメンにお湯を注いでみんな仲良く美味しく食べた。
 次の日は飛行機で1988年に冬季オリンピックが開催されたカルガリーに向けて出発する。
 夜は8時半頃まで明るく、日本との時差も手伝って、夜だか昼だか分からないような感覚で早めに床についた。 

(写真は後日入ります。読んだ人は後日=月曜日 またこのページを観てください)

株式会社セルコ

〒384-0808 長野県小諸市大字御影新田2130-1


TEL (0267)23-3322 FAX (0267)23-2233

株式会社セルコへのお問い合わせはお気軽に

お問い合わせ