会長の部屋:有馬温泉-

5月の連休は、家族・孫全員7名で、兵庫の有馬温泉へ2泊で行った。
有馬温泉は1昨年、いとこ会の時に、大阪のいとこの企画で行ってきたが、家族の中では私だけであったため、今回の家族旅行と相成った。

ネットで色々と探したが、家族7人で連休、有馬温泉だと、かなりの高い宿泊料になるが、普段、離婚した息子の子供=孫3人の面倒を見ている女房も一緒に行くとなると、学校が休みで会社が休みの時しかなく、毎回、バカ高い料金を出して、家族旅行になってしまうのである。

事前に準備して、どこへ行ってどこで何を食べるか?迄決めて置こうということだったが、結局は、行き当たりばったりの旅行となった。
渋滞に巻き込まれながら、約9時間、息子のアルファードに7人乗で、有馬温泉についた。
取りあえずは、有馬温泉の色んな店巡りをした。
ここは、確かカンブリア宮殿でやっていたが、仕掛け人が居て、街に色んな仕掛けをしながら、人気スポットに育て上げた街であり、歩いていても炭酸せんべいとか、何とか饅頭とか色んなものがあり、とても面白い。
スマホで神戸観光トップ10を見たら、何とその第一位は有馬温泉だった。その次が六甲山ということで、翌日はまず六甲山に向かった。
神戸の街から急速に登り、上に登ると人がいっぱい、色んな施設があって、ここだけで一日十分エンジョイできそう。
お土産物屋がまた、殆どオリジナルのPBブランドだけで、また美味しそうなお菓子や、お酒が沢山並んでいて、ついつい買ってしまう。
孫達は、あちこち飛び歩いていて追うのも疲れるから、放っておくことにした。
神戸の街も一望でき、流石観光スポット第二位、なかなかのスポットだ。

そこから、神戸の街に下りて行った。
前の日から、息子がせっかく神戸に来たのだから、「神戸牛」を食べるべきだと主張するが、本物を食べると一人一万円もするので、これをみんなで食べたら大変なため、どうにか上手く切り抜けようとしていたら、娘が、ランチだったら結構安く食べられるはず・・となかなかの代替案を出したため、この日のランチは神戸牛ということになった。
いい店は予約が必要と、スマホであちこち探すが、なかなか適当な店が見つからない。
あるお店で、11時からの予約の人の後は予約を取ってないため、早めに並べば可能性があるということで、三宮のその店に向かった。
駐車場からその店に向かう途中に、確かスマホに載っていた店があったため、ひょっとしたら・・・と思って、入っていったが、全部予約でいっぱい・・・と云うことでNG,結局、目的の店に辿り着いたが、結構な列、、、
一応皆さんそこに並んで居てもらって、私と娘で近隣の店を探してみることにした。
ところが、その店から10mも離れてないところに、鉄板焼きのステーキの店というのがある。
誰も並んでいないと逆に不安になって中を覗いたら、全てスタンドで、目の前の鉄板でステーキを焼くというスタイルの店だった。
雰囲気が良さそう、値段も手ごろ・・・早速、7人お願いし、席は離れていたが、3人、4人で座って、ステーキを食べることになった。
結局、途中で大きな火が上がったりして雰囲気も良く、肉も柔らかく大変おいしい肉で全員が満足した。
別に神戸牛とは書いては無かったが、神戸でステーキを食べたのだから“神戸牛”ということだ。

そこから、第三のスポット「神戸メリケンパーク」へ向かう。
当家のメンバーは、そこに何があって何が面白いのか?とか聞いてくるから、神戸ポートタワーがあって色々ありそうだよ・・・と云うと、そんなタワー見たって何が面白いんだ?とか言いたい放題云う。
「こっちは、ただスマホの観光スポットの上位ランキングを言っているだけで、何がどう面白いかなんてわからんよ!」と言いながら、目的地についた。
 車の渋滞で、息子は運転して駐車場に置いてくるから、後の人は先に出て、遊んでようと云うことになった。
 私の目が向くのは、即、ライブ会場の女子ロックグループの演奏だ。
 席が一つ空いていたから、そこに陣取ってライブを楽しんだ。
 しばらくして、女房に携帯をしたら、孫2人(10歳、7歳の男の子二人)とはぐれてしまったとのこと。
なんと云っても、ここは物凄い人だかりで、ここではぐれたらまず見つからない。
とにかくはぐれたところで待ちながら、一応息子にも電話を入れておこうと電話したら、何とその孫2人はおとうさんの車迄来て一緒に居るとのこと、、  
迷った時は、お父さんの車を探すこと・・・と云うことを長男にいつも言ってあったということで、未だお父さんが駐車場への列に並んでいて、駐車場に入っていなかったため、即見つかったようだ。
その広場には、ワインの試飲とか旨そうな肉の試食があり、特に肉の試食は長蛇の列が出來、炎天下で待つのもつらいため、それはあきらめた。
息子達3名は、向かいのハーバーランドに居るというので、ちょっとばかり歩いてそのハーバーランドに向かった。
ちょうど東京お台場のショッピングモールと殆ど同じようなイメージのショッピングセンターで、人の数はメチャ多い。
4歳の女の娘の手を引いて歩くのも、結構大変だ。
その内に孫が綿アメが欲しいと言いだした。
綿アメといっても3色の綿アメでバカでっかいのがいいという。
何をするにも並ばなければならないため、並んで買った。
並ぶのは、東京銀座の食パン屋さんで慣れているから、10分やそこらは全く気にならない。
その人ゴミの中で、後から来た女房と娘と再開ができた。
その内に男の子の孫が現れたが、ろくに再開の感激も無しに、すぐにそばの店の中へ消えた。
結局腰掛も何も無い場所で、孫たちの買い物の時間かれこれ1時間近く待たされた。
そこで夕食でも食べて本日終了・・・と普通の人は考えるかもしれないが、そこで終わらないのが、我が家のユニークなところ。

娘が、旅行に来る前から見つけて置いたイルミネーションスポットがあるという。
「NESTA RESORT KOBE」というイルミネーションが凄いところが神戸近郊の三田(サンタ)市というところにあるという。
ナビを使って、結構1時間以上かかってその場所に到着した。
途中、夕食は軽く・・・と云うことで、インドカレーの店に立ち寄り、それぞれ辛い辛いと言いながらも完食した。

この「NESTA RESORT KOBE」=ネスタイルミナという場所は、バカ広い敷地がきちっと整備されておりホテルもある。
 後で調べたら、どう考えても、今回泊まった有馬温泉のホテルより安くて、部屋も広くて快適そうだったが後の祭り。
今後は、みんなで色々と探してから決めようということに一致した。

イルミネーションは確かに凄い。
まずは教会のような建物にイルミネーションの縁取りがしてあり、この建物が幻想的な音楽と共に様々な色に変わって行く。
次は、洞窟型のイルミネーション通路。
ここも上を軍用機が飛び、おまけに日本の国旗とアメリカの国旗が並んで飛んで行ったりして、安倍首相が喜びそうな趣向だった。
そこを抜けると、イベント広場のような空間があり、池の上で、とても幻想的なギリシャ神話の物語映像を5分位流してあっけなく終わる。
もうちょっとどうにかなるのかな?と思ったが、一寸物足りなさが残った。

いずれにしろ、この膨大な敷地を管理するだけでも大変だし、これだけのイルミネーションの電気代も、とてもこの程度の入場者では賄いきれるものでは無い。
ハウステンボスも、開園当時、確か市役所の一職員が発想し、色んな人達を説得して作り上げたリゾートとして絶賛されていたが、結局はずーっと赤字状態で、HISの澤田社長が立て直して黒字化したというが、ここも澤田社長級の人が現れなければ、とても維持、発展は難しそうだ。

門限が10時と云われた有馬温泉のホテルに、どうにか時間内に着いて、ひと風呂浴びて寝た。
お風呂は、露天風呂があり、湯質も温度も良かった。
ここのお湯は、9つの温泉成分のうち、7つの成分が含まれていて、身体に大変良いということで、二日間とも5時頃起きて、1時間弱ゆっくり浸かった。
しかし、朝のバイキングは、二日間とも劣んど同じ食材の上、一時に大人数が料理に向かい、私はその隙間隙間で、取れるものを取って食べた。
これまでで最悪のバイキングであった。

次の日は帰る日であったが、最後の日も何かビッグスポットを・・・と考え、有馬温泉から帰る方向とは逆に約一時間の姫路城に行くことにした。
白鷺城とも云われるこのお城は、本当に美しい。
改装したばかりだから猶更、壁の白さが目立つ。
裏の方に車を止めて、表の方へ向かうと、そこは長蛇の列で、今日は天守閣に登るのは無料ということで、お城に入るのは約30分待ち、天守閣は約1時間待ちということで、天守閣はあきらめた。
ここもじっくり見れば、悠に一日コースの観光地だった。
ここは、スマホなんかではなく、持って行ったミラーレスの一眼レフカメラの登場で、構図を考えパチリパチリ・・であるが、このカメラ、買った時から調子が悪く2度修理したが、未だ何かがおかしい。
途中でシャッターが下りなくなってしまう。
結局は、馬鹿にしていたスマホのカメラで、撮らざるを得ない。
天守閣には登らなかったが、西の丸には入った。
西の丸もかなり大きく、普通のお城の中と同じくらいの見どころがあった。
千姫が大阪城からこのお城に来て、余生を送った場所がこの姫路城西の丸だったということだ。

お城の守りとしてもかなり工夫がされており、敵が一気に攻められないように要所要所曲がりくねった階段があり、その守りの壁には△,□の鉄砲打ちの穴があり、お城の中にも石落としの穴もあったが、実施には石を落とせるような大きな穴ではなく、幅は1メートル、隙間が15センチ位の蓋付きの穴があり、説明のおじさんが話していたが、実際には石を落とすのではなく、横から鉄砲を撃ったり、敵が傍まで登ってきていないかを見るための穴だということだ。
それにしても、このような仕掛けは、わが信州上田、真田一族のお得意の手法であり、大阪夏の陣以降、このような城備えが恐らく、全国的に流行ったのではないか?などと勝手に思った。

大阪ではちょっと土地の問題があって無理だが、上田のどこかに、あの真田丸をできるだけ忠実に再現し、そこを日光江戸村のように映画のロケ地にしたり、様々なアイデアで観光地化したら、かなり全国から人が呼べるのではないか?などと思ったが、生半可な費用ではないため、最終的にIHIのお世話になる可能性もありそうだ。

 お菊井戸という大きな井戸があり、ここに皿を割って殺されたお菊が投げ込まれ、その後化けて出てくるという例の「番町更屋敷伝説」の井戸である。
あれは確か江戸の街の話だったかと思ったら、全国に似たような話があるのだそうだ。
とにかく、このお城大きくて立派で美しい。
しかし我々は早めに帰る必要がある。
無料で入れる天守閣は次のお楽しみとしてお城を後にした。
帰りがけ、またも途中で見失った孫(長男)は、ちゃんと出口付近で待っており、無事合流できた。
小学校5年生ともなれば、きちっとポイントを掴めるようになるのだと感心したが、もう少し大人になれば、はぐれるようなこともなくなるだろう。

帰りは私の発案で、富山の方を回って帰った方が渋滞がなくていい・・・と云うことで、山陽道から日本海に向かって走った。
息子の車のナビがちょっと古くて危なっかしいということで、娘のスマホのグーグルナビを頼って走り出した。
 スマホのナビも、車のナビと同じような声でガイドする。
 そのナビに従って運転していたら、途中でまた大阪の方へ戻る道に入ってしまい、隣のインターで降りUターンした。
 ナビはどうも最初の設定時の最短の情報を優先するらしい。
 途中、私が運転した。
 行きは渋滞があり、なかなか運転交代のタイミングがつかめず、そのまま息子が運転していたため、息子も自分が全部運転したとことあるごとに云うし、さすがに一寸気が引けていたため、今回は少しでも運転したという実績を付けておきたかった。
 この日本海側の高速は、普段普段余り車が通らないとみえ、殆ど片側一車線で、とても走りずらく、ハンドルをきちっと握っている必要があり肩が凝る。
 途中、美浜、高浜、大飯とここは原発銀座である。
 現在、北朝鮮のミサイルが大変とか言っているが、私はいつも言うが、一番危ないのは日本の54機の原発である。
 北朝鮮は20万人もの屈強な工作員を養成しており、いざという時は韓国にも日本にもそれらの工作員が大量に流れ込んで来る。
 そして一番狙い易く効果的な標的に向かう。
 どう考えても原発は狙われる。
 特に稼働していれば完璧にやられてしまう。
 そんなことを嘯きながら、運転をしていたら、敦賀ジャンクションで、結局間違えて名古屋方面に向かってしまった。
 気が付いたのは賤ヶ岳(しずがたけ)サービスエリアで、ああここが豊臣秀吉の賤ヶ岳7本槍で有名なところか?と思ったが、ちょっとおかしいと思ってよく見たら、何と名古屋方面に向かっていたのだった。
 娘のナビも、未だ当初の設定を忘れることができなかったため、こちらに案内したのだった。
 私も能登半島に行く道と富山方面に向かう道の分岐だと思い、右の車線に入ってしまった。全く土地勘が無い場所でのとっさの判断というのは非常に難しい。
 ここからまた引き返すのも時間がかかる。
 後は息子の運転で帰ったが、関ヶ原付近で大きな事故があったらしく、高速は全く動いていないということで下道に降り、次のインターで乗った。
 その後は多少は混んでいたが、息子のちょっと乱暴だが快適な(?)運転で帰途についた。
 行きあたりばったりの無計画、多産財の小林一家の家族旅行であったが、終わってみれば、結構多彩で見どころ満載の贅沢旅行であった。
 今度は、もうちょっと企画を練り上げてから行こうという話になった。
 次回は果たしてどこに向かうのか? お・た・の・し・み!!

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