コイルのマグネットワイヤーをそのままリード線や端子に!?(ジョイントレスコイル) 

コイルで一番問題を起こしやすいのは結線部です。問題の種類は剥離の精度、はんだの精度、外圧による絶縁物の破損、絶縁材の耐久、耐熱などなど沢山あります。セルコではその問題の原因となる結線部を無くす提案をしております。

①太線(φ0.8以上)そのままリード線にする

写真サンプル=φ1.0の線
写真サンプル=φ1.0の線

(1)φ0.8以上をそのままリード線とする。
(2)チューブを被せる。
(3)先端の半田処理をする。

②中間線(φ0.2~0.8位まで)大きさが0.2~0.8の場合撚り線で強度UP

写真サンプル=φ0.45の線
写真サンプル=φ0.45の線

(1)φ0.45を3本撚りとする。
(2)チューブを被せる。
(3)先端の半田処理をする。


③ 細線(φ0.2位まで)補強線を使う

写真サンプル=φ0.12の線
写真サンプル=φ0.12の線

(1)φ0.12を9本撚りにし、本線を強化。
(2)φ0.3の補強線3本と9本撚り本線とを撚り込む。
(3)チューブを被せる。
(4)先端の半田処理をする。

④連結巻きコイル

セルコではボビン間の結線も連結する取り組みを行っています

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絡げ線の断線、髭残りセルコの提案で解決します。角丸君

角端子は危険です!

コイルボビンには結構角端子が使われております。何故角端子を使うのかというと、平板をプレスで抜くには、 角端子の方が抜きやすいことと、巻線カラゲ時に喰い付きが良く、ズリ落ちない、ヒゲ残りがないからです。 しかし、電線を角端子にカラゲるとエッジに食い込み、電線の被膜がキズつき断線・腐食の大きな原因になるこ とは否めません。

丸端子は安全ですが、作業性に問題があります。

端子全体を半田で覆う方法も断線対策になりません。

角端子の断線防止のため、半田で端子カラゲ部を覆ってしまう方法もありますが、半田で電線が固定され、断線 の危険性は否めません。

そこで『角丸君』の登場です! 

丸線の『安全性』と角線の『作業性』の良いとこ取りをした端子を考えました! カラゲ始めの部分は丸端子で安全を確保。途中から角端子形状にして、作業性を良くする カラゲ根元部3ターンほど残して半田しますと、電線の伸びがクッションになり、断線しにくくなります。 しかも、従来の端子と同コストでできるのです。

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